授業をやってると、たまにいる。
理解するのがめちゃくちゃ速い子。
ただ、このタイプの子には2通りいて、
一方は、基礎からちゃんと丁寧に積み上げてきてる子。
しっかりとした土台の上に新しい知識を乗せていくので、やればやるほど楽になってくる。
そしてもう一方は、持ち前の理解力の高さでその場ではすぐに理解できるけど、
基礎からの積み重ねができてるわけではない子。
土台が弱いので、その場では理解できても時間が経つとすぐに忘れてしまう。
つまり自分の中にちゃんと定着していかない。
見た目の「優秀さ」の裏に潜む弱点に気づけるか
こういう子は、教える側も注意をしなくてはいけない。
その場で理解できたからといっても決して安心はできない。
「問題が解けてるから大丈夫」でおしまいにしてはいけないパターンだ。
別の見方をすれば、
基礎が緩くても理解できてしまうのは、間違いなく「スゴイこと」だ。
潜在能力も確実に高い子だろう。
しかし、やはりこれだけでは成績を上げることは難しい。
基礎からの積み上げをしっかりしてきてないと、
そして、学んだことを確実に「自分のモノ」にするために時間をかけて練習をしないと、
真の学力は身につかない。
これは本人にとっても可哀そうなことである。
生徒の表面的な部分だけしか見えてなければ決して見つけることができないこの重要なポイント。
僕ら塾人はそれにちゃんと気づいてあげて、
正しい指導のしかたをその子に提供していかなくてはいけない。
塾にとってそれは当然の使命であり、役割だ。
しかし、これを十分に出来てる塾が、はたしてどれだけあるだろうか。
以上、春日部アカデミーから福地がお届けしました!