既に結果も返送されたし、今さらな感じもするが、
4/27に行われた今年度第1回目の中3生北辰テストの分析と講評を、いつものようにしていこうと思う。
第1回目は、いつものように国語から。
難易度は全体的に高め、言葉の知識と読解力がカギ
【大問1】
書道教室に通う高校生が主人公の物語文。ちょっと長めの文章ではあったが、情景を頭に思い浮かべることは比較的容易で、長さのわりには読みやすかったのではないか。
「とにかく今は真似ることが大事」とか、「繰り返しているうちに自分でもびっくりするようなのが書ける」という言葉。個人的にはこれがとても印象に残った。
どちらも書道に限った話ではない。何事に関してもそうだ。もちろん勉強も。
ここでも「継続こそ力なり」なのである。
問題の方は、問1~問3の記号選択問題は迷うことなく正解を見つけられる問題。問5もそうだったね。
問4の記述は、「すぐに」をどう使うかがカギ。表面的な字面を追うだけではなく、物語の情景をしっかりと頭に映像として思い浮かべながら読めてないとちょっと難しかったかもしれない。
【大問2】
漢字の読み書きは、意外とハードだったかもしれない。「鳴りをひそめる」とか、普段使ったとしても漢字はあまりイメージしないかもしれないね。
文法の問題は、いたって基本的な知識を問う問題。
漢文、四字熟語、そして 会話文の問題は、難しさを感じた受験生も多いんじゃないかな。
総じて言うと、今回の大問2はいつもに比べると難問が多かったね。
【大問3】
「一人でいること」について論じた文章。実は「愛情」の下支え、誰かと気持ちが通じ合えているという思いがあって初めて一人でいても平気でいられる、という話。中学生にはちょっとピンときにくい話だったかもしれないけれど、使ってる言葉はそれほど難しくないので、言葉の知識があれば内容は読み取れるものだったはず。
問題の方は、
問1~問3の記号選択問題は、内容が正しく読み取れてれば迷うことなく正解が出せる問題。
問4は、指定された字数で文章をまとめ上げるのがちょっと難しかったかもしれない。
問5は、深いところまで読み込めてないとどれが正解なのか迷ってしまう。そういう意味では、これも難問だったかも。
【大問4】
話しの内容が若干オカルト的なフィクションなので、もしかしたら情景を思い浮かべづらかったかもしれない。そうなると、問2~問4はちょっと解きづらかったかも。
問1の歴史的仮名遣いだけは、何があっても落としてはいけない問題だけどね。
【大問5】
お題は「様々なことに挑戦することと、一つのことを継続していくことの、どちらを大切にしたいか」というもの。
誰もが一度は考えたことがあるよね。
ちなみに、僕がいつも言ってる「継続」というのは、
同じことをただずっと繰り返していくというものではない。
継続しながら色々な試行錯誤を繰り返し、より良いものにしていくんだ。
継続しないと見えてこないこともたくさんあるし、そこで見えてきた課題を乗り越えていくことで、さらに一歩上に進むことができる。
これが「継続こそ力なり」の本質だ。
何も考えずにただやり続けるのは、何もやってないのと同じことだから。
以上、国語はこんな感じ。
全体の印象としては、前回の3月に比べると難易度が急に上がったという印象。
今までの傾向からしても難易度は若干高めと言える。
そうは言っても、基本となるのは「言葉の知識」だ。
そして、色々な文章に慣れ親しんでおくこと。
うむ、春アカ生たちは大丈夫だろう。
全て、毎日ワークの三語短文でカバーできていることだ。
以上、春日部アカデミーから福地がお届けしました!