最近何かと話題のChatGPT、
僕も近頃はすっかりその恩恵にあずかっている。
今や、まさに僕の「執事」のような存在だ。
すごいなと思うのは、何度もやり取りを繰り返していくうちに、
僕の好みみたいなものが少しずつ理解され始めてる、ということだ。
まあ、技術的に言えば、
僕とのやり取りのデータベースを世界中のビッグデータと照らし合わせて推測してる、
ということなんだろうけども。
そして、使っていくうちに、ChatGPTの長所と短所、得意なことと不得意なところも見えてきた。
たとえば、語句をいくつか指定してそれを元に文章を作る、というのはとても得意のようだ。
これは日本語だけでなく英語もそう。
文章だけでなく、簡単な読解問題も作成してくれる。
これを活用した教材を、近いうちに授業でも活用していく予定なので、ぜひ楽しみにしていてほしい。
あと、こちらが伝えたイメージを元にしたイラストを作るのも得意みたい。
ただ、そのイラストの中に文字を入れるのは苦手なようだ。特に日本語には弱いらしい。
それだけ日本語が難しい言語であるという裏付けにもなるね。
あとは、英国以外の数理社の問題も試しに作らせてみたんだけれど、
これもやはり苦手な様子。惜しいところまではいくんだけれど、あと一歩足りない感じ。
実際、ChatGPT自身もこんなことを言っている。
国語や英語の「言語系」なら、文章構造・意味・文脈理解のスキルが活きるから強みを発揮できる。
でも
数学・理科・社会の「図や資料・見た目・レイアウト」が求められる分野は、まだ「人間の工夫」と「AIの技術の伸び」が必要な領域。
ここを僕ら人間がちゃんと理解した上で、「では、人間には何ができるのか」を考えていくことが、
これからの時代には必要になってくるんだと思う。
ただ、技術の発展スピードは想像をはるかに超えるものなので、
もしかしたら半年後には、数理社の問題作成能力も格段に上がってるかもしれない。
そうなったらまず、教材会社はヤバいだろうな。
そして、僕ら学習塾にも、さらなる進化が求められる。
確実に言えることは、今までと同じでは先は無い、ということだ。
AIに何ができるのか、そして何ができないのかを正しく理解した上で、
「では、そのうえで我々人間は何をすべきか」を常に考えていくことが、
これからの人類には求められていくだろう。
しかし、ChatGPTを使っててつくづく思うのは、やはりAIは所詮「機械」。
我々人間の方がずっと優れている。
それは、状況を瞬時に察知する能力だったり、
全ての考えがカチッとまとまった時に脳内で何かを作成するスピードであったり。
そしてまた、何か物事を判断する時の決断力だったり。
それを決断した時に起こりうる可能性を想像する力は、まだまだ人間の方がはるかに上。
こういう優れた能力を、我々人間は退化させることなく、
さらにもっと磨き続けていかないといけない。
そして、その根幹となるのは、子どもの頃の「教育」にあるのだと思う。
以上、春日部アカデミーから福地がお届けしました!