たまに聞く。
「子どもなんだから大目に見てもいいのでは?」という声。
たしかに分かる。理解できる。
相手はまだまだ未熟な子ども。
その子ども相手にいちいち色んなことに目くじらを立ててもねぇ。
そこは大目に見ようよという大人の寛大さは重要なのかもしれない。
ただね、ここで一つ気をつけないといけないことがあると思う。
大目に見るのとそれを許すのとは違う
ということだ。
たとえ相手が子どもでも、ダメなことはダメ。
そういう社会のルールやマナー的なものは
子どものうちからちゃんと教えてあげないといけないと思う。
こういうことはしてはいけない。
こういうことは言ってはいけない。
こういう考え方は改めた方がいい。
みたいなことね。
それが具体的にどういうものであるのかは、各家庭の教育方針によって違うんだろうけれど。
ただ、これだと社会に出た時に間違いなく苦労したり痛い目に遭ったりするだろうなと思うことは、
子どものうちからちゃんと教えてあげないといけない。
そういうことって、ある日いきなり身につくことじゃないからね。
子どもは、ある時から急に大人になるのではなく、
時間をかけて少しずつ変化や成長をしていきながら大人になっていく。
そのスピードはとてもゆっくりとしたものだから、
ある意味、「子どものまま大人になる」と言ってもいいかもしれない。
だから、「大人になったら分かるだろう」ではなく、
今ここで、ちゃんと伝えてあげないといけないんだ。
それを、「まだ子どもだから」と言って先延ばしにしてしまうと、
結果、その代償を大人になってから払うことになるかもしれないよね。
それを払うのは、本人かもしれないし、親かもしれない。
以上、春日部アカデミーから福地がお届けしました!