僕は「成績上位」にこだわり続ける。
しかしそれは、上位だから善、下位だから悪、ということではない。
大事なのは、成績上位に至るまでのプロセスだ。
たとえば、さほど努力もせずに学年10以内とかに入ったとしよう。
結果だけを見ればすごいことだし、僕もとりあえず「すごいね!」とは言うだろう。
しかし、それに向けて特に努力もせずにたまたま得てしまった結果なのだとしたら、
僕にとってそれは、ほとんど価値の無いことである。
まあ、たまたまだよね、と思ってそこでおしまい。
そして、そういう子はきっとどこかで大きく成績を下げる。
一度下げてしまったら立ち直るのは非常に難しいだろう。
二度と戻ってこれないかもしれない。
だって、今までろくな努力も無しに何となく得てきてしまった結果なのだから。
逆に、めちゃくちゃ一生懸命努力して、ようやく学年順位が3ケタから2ケタに上がった子がいたとする。
僕にとっては、こっちの子の方がはるかに素晴らしいと思う。
その「価値」たるや、雲泥の差である。
努力してようやく手にした2ケタ順位。
そして、この努力は今後この子をさらに押し上げていくことになる。
順風満帆にはいかないだろうが、やがて大きな実りを自分の手で掴み取るのは明白だ。
もしかしたら、中学3年間では目立った成果は上げられないかもしれない。
しかし、高校生になったらその可能性は最高値になるだろう。
それでも最悪、もし高校3年間の間には間に合わなかったとしても、
大学、そして将来の人生において、この子は間違いなく、
自分が「得たい」と思ったものを、自分の努力で掴み取ることができるにちがいない。
僕が成績上位にこだわるのは、他でもない、これが理由である。
自分の努力で自分の人生を切り開いていってほしいのだ。
そのための力を、学生時代の勉強を通して身につけていってほしいのだ。
だから、努力なしの学年10位よりも、限界ギリギリの努力で手にした学年90位の方が、
はるかに価値のあるのだ。
そういうことだ。
以上、春日部アカデミーから福地がお届けしました!