春日部の塾|春日部アカデミー通信

春日部の塾「春日部アカデミー」塾長福地の何でもブログ

【NGだと思う】子どもの前でお金の話を出す、ということ

 

 

僕は、たとえば面談などの場において、

 

生徒がいる前でお金の話をすることがあまり好きではない。

 

 

どうしても必要があるから、やむを得ず話す、ってことは何度もあるけど、

 

やはり、基本的には子どもの前ではしたくない。

 

 

なぜならそれは、

 

「子どもには直接関係ない話」だと思うからだ。

 

 

 

たまに、「あなたにはこれだけお金がかかってるということを分からせたい」って親もいるようなんだけど、

 

子どもにそんな変なプレッシャーかけてどうするの?って話だ。

 

 

おそらくそれを聞いた子どもは、大人が想定してるような感情は持たない。

 

いや、「持てない」。

 

 

だって、自分でお金を稼ぐという実体験をしてないんだから、

 

お金の尊さや大切さなんて、

 

「何となく話としては理解できる」レベルで、

 

本当の意味で、大人が望むような感じでは理解できるわけがない。

 

 

 

さらに望ましくないのは、

 

このことによって、子ども自身が塾に行く動機にお金が絡んでくる可能性が出てくる、ということ。

 

 

たとえば、「今日は塾に行きたくないな」ってなった場合。

 

いや、本当に行きたくないっていう日が何日も続くようであれば、その塾をやめてしまうのが一番なのだが、

 

そうじゃなくて、たまたま今日は行きたくないな、ってなった場合。

 

 

そんな時に、「いや、でも、それだとお金がもったいないから」って思うのは、

 

なんか違和感を感じるし、本質からズレてしまってる気がするんだ。

 

 

だって、まずもって、そのお金は子ども自身が稼いでるお金ではない。

 

親が出してくれてるお金だ。

 

だから、親が「お金がもったいない」と思うのは普通だろうけど、

 

子どもがそれを思うのは、ちょっと違うと思う。

 

 

それに、「行きたくない。けど、行かなくてはいけない。」というように思う動機は、

 

子どもにとっては「お金が」ではなく、

 

「社会に出たらそういうことも必要だ」という思いからであるべきだ。

 

 

我々大人は、それを子どもたちに教えてあげないといけない。

 

言葉で伝えてちゃんと教えてあげないといけない。

 

 

そここそが「本質」の部分だと思うのだが、どうだろうか。

 

 

 

もちろん僕は、「(保護者の方から)お金を頂いている以上はそれ以上のものを返す」という責任のもとでこの仕事をしてる。

 

親とて、「高いお金を払ってるんだから、それに見合った、またはそれ以上のものを返してもらわないと困る」と思うのは当然のことだし、ぜひそう思っていてほしい。

 

 

けれど、子どもの軸で、子どもの目線で考えた時に、

 

お金の話は脇に置き、そことは距離を置いて考えていかないといけないと思うんだ。

 

 

 

あくまでも僕自身の考えではあるのだが、どうだろうか。

 

この考え、塾人としては間違った考え方だろうか。

 

 

 

以上、春日部アカデミーから福地がお届けしました!