塾は生徒の成績を上げなくてはいけない。
いや、そんなことは当たり前だ。
それが塾の存在理由なのだから。
けど、大事なのは、
「なぜ、生徒の成績を上げなくてはいけないのか」
である。
塾の知名度や認知度を上げるため?
たくさんの生徒に来てもらうため?
いやいや、そんな事とは全く無縁のこと。
全ては、「生徒のため」だ。
こう書くと、
成績が良い方が選択肢が増えるとか、
上位の学校に進学した方が、より将来のためになるとか、
そういうことかと思われるかもしれないけれど、
そんなことよりももっと重要なことがある。
もちろん、これも事実だと思うし、大切なことだとは思うが、
それよりもはるかに重要なことがある。
それは、
塾に通ってるのに成績が上がらないと、勉強に対する自信と意欲が急激に下がる一方になるからだ。
それでも、それが勉強だけに対してなら、まだいい方なのかもしれない。
けど、これがトリガーになって、他の色々なことに対して、
自信が無くなったり、無気力・無関心になったりすることだって、決して珍しくない話だ。
一度そうなってしまったら、そこからまた元に戻るのは簡単なことではない。
そして、そういう状態で大人になり社会に出たら、その子の人生にどんなことが待ち受けているか、
考えなくても分かるだろう。
僕ら塾人は、勉強や受験というものを軸として、
子どもたちの人生に対する責任を負っている。
子どもたちが実際に通ってくれてる数年間だけの話ではなく、その後の全ての人生においてだ。
だから、本気の覚悟でこの仕事に取り組まなくてはいけないし、
一人一人の生徒と本気で向き合っていかなくてはいけないし、
その子の成績をちゃんと上げていかないといけないんだ。
目先のことのためではなく、その子のその先の人生のためにね。
もし、経営的な数字のことが優先順位第一位の塾経営者がいたとしたら、
その経営者には即刻、この業界から身を引いてほしい。
この仕事で大事なことは、そこではないから。
以上、春日部アカデミーから福地がお届けしました!