4年に一度の教科書改訂により、来年度から中学校の教科書が変わる。
まあ、今回はマイナーチェンジだけれど。
それでもね、ますますヤバさが増している。
実物はまだ入手できてないので教科書ガイドや塾用の準拠教材からの情報ではあるんだけれど、
どれだけヤバい状態なのか、ここで紹介していきたいと思う。
あくまで、春日部地域で使われている「サンシャイン(開隆堂出版)」での話だけどね。
まずは中1。
これは今の教科書でもそうだけど、
PROGRAM 1で「be動詞」、(←サンシャインは、「レッスン」ではなく「PROGRAM」という呼び方をしている)
PROGRAM 2で「一般動詞」、
PROGRAM 3で「can」。
これらが立て続けに出てくる。
しかも、これに疑問詞のwhatや、名詞の複数形が、しれっと登場し、
さらに、PROGRAM 2の最後のミニコーナーで「命令文」も登場。
中1は全部でPROGRAM 10まであるから、
1年間で教科書を全て終わらせようとしたら、これらを1学期の間に終わらせないといけない計算。
どんなに遅くても9月中だろうか。
この3~4ヶ月の間に、これだけの分量のものが一気に出てくる。
しかも、どれもが英文法の「キモ」となるもの。
このヤバさ、分かるよね・・・。
そして、中2。中2は衝撃だ。
なんと、PROGRAM 1で「動名詞」が出てくる。
しかも、「不定詞」の方はPROGRAM 3で出てくるというのに。
これ、生徒は間違いなく混乱すると思う。教える方にとっても試練と言える。
なんで動名詞だけ先行させたんだろうか。謎でしかない。
ラストは中3。
中3は、今は中2の最後に出てくる現在完了が中3の最初に移動してきたっていうのが一つのトピックだけど、
なぜかよりによって、「経験用法」から始まってる。
現在完了の最初が経験用法だなんて、教える方も教わる方も苦労するだろうなぁ。。。
現在完了のコアイメージから一番かけ離れてる感じなのに、
これも本当に謎だ。
あとは、今や重要語句の一つに成り下がってしまった「so ~ that … 構文」は、
今度の教科書でも変わらず重要語句のまま。
そして、「too ~ to - 構文」は、ついに姿を消してしまった。
ということで、ますますヤバさを増してしまった次年度からの教科書。
これはもう、学校準拠で授業を進めていったら生徒を混乱の渦に突き落とすだけだ。
心の底からそう確信した。
春日部アカデミーは、「非・学校準拠」をこれからますます推し進めていく。
英文法はもっとちゃんと体系的に学ばせてあげないといけない。
じゃないと、ますます、「英語落ちこぼれ組」が増えていってしまう。
そしてもう一つ。
中学校に入る前に、英文法のコア部分である「be動詞と一般動詞」を
体系的にしっかりと身につけておかないと、
中1の1学期の段階で「英語落ちこぼれ組」が確定してしまう。
中学生になる前に、ちゃんとした「プロ」に教わってないと、中学の英語は最初から「無理ゲー」と化す。
これが現実だ。
「誰に教わるか。」
これはとても大事なテーマだから、
「通うのは子ども本人だから」の一言で片づけてしまうのではなく、
家族でじっくりと話し合って決めていくべきことだと僕は思うよ。
以上、春日部アカデミーから福地がお届けしました!