3/16に行われた中2北辰テストの「福地的、問題の分析と講評」。
前回の国語に続き、
今回は社会だ。
最も厄介な明治時代以降の歴史がまだ範囲ではないので、難易度は必然的に下がると思うが、
はたしてどうだっただろうか。
早速スタートだ。
【大問1】
世界地理。予想通り、どれも基本レベルの問題ばかり。
問1 → これは特筆すべきことは何もない。瞬殺。三大洋と六大陸の位置と名称は、常識レベルだからね。
問2 → シリコンバレー、バイオエタノール、ギニア湾。このあたりの基本用語で正解は迷わず出せる。これまた瞬殺。
問3 → 夏に雨が多い、季節による基本の変化がある。この2つの条件で、これも瞬殺。
問4 → 産油国ということは、国内総生産が原油の国際価格の影響をモロに受ける。これに気付ければ一撃。記述の方も、鉄板問題だね。
問5 → パンパ、サハラ砂漠、ヒマラヤ山脈。このあたりのキーワードで一撃。
問6 → おなじみの資料読み取り問題。正しく読み取れれば正解は当然。必要なのは「読解力」だね。
問7 → ロンドンより東、そして北半球。これで瞬殺でしょう。
【大問2】
日本地理。これまた基本問題ばかり。
問1 → これは超重要ワードだね。
問2 → 年平均基本で2つにまでは簡単に絞り込める。あとは、「酒田は日本海側だから冬に雪が多い」でトドメ。
問3 → 「越後平野」で瞬殺でしょう。
問4 → 中京は機械(自動車)、瀬戸内は化学。これで一撃。
問5 → これは迷いようがないでしょう。三大都市って言ったら、ねえ。
問6 → 果実で青森(リンゴ)、人口で兵庫。これで確定。
【大問3】
歴史の前半。地理よりは、ほんの少し難易度が上がった印象。これは最近の社会の傾向だ。
問1 → どちらも重要人物だね。足利将軍は、1,3,8代が重要。
問2 → 中学の歴史は日本史中心だけど、「一方、その時、世界は?」の視点は常に持っておくことが重要。こういう問題が必ず出されるからね。
問3 → 「租・庸・調」の内容って、たまに問題に出されるのよね。
問4 → これは鉄板問題。昨年の大河ドラマ「光る君へ」を見ていた子は余裕だったかも(笑)
問5 → これまた平安文化。そう、「光る君へ」の時代。
問6 → 二毛作、和同開珎、土一揆。このあたりのキーワードが押さえられてたら一撃。
【大問4】
歴史の後半。といっても、江戸時代まで。
問1 → 鎌倉、室町、江戸、それぞれの幕府の要職、というか「将軍の補佐的な役職」の名前は超重要ワード。
問2 → このワードは、もしかしたら出てこなかった子も多かったかも。重要語句ではあるけれどね。
問3 → 「キリスト教信者」と関係のある一揆といえば、これしかない。
問4 → 出来事の並べかえ。それぞれの出来事の背景や流れをしっかりと押さえておけば大丈夫。ただしこの問題は、今後「難問レベル」になることが多い。そうなったら、まずは一旦飛ばして次に行くこと。
問5 → 正解以外の3つが江戸時代のものではないので、さほど難しくなかったと思う。
問6 → これは今回の中で最も難しい問題だったかも。それぞれの出来事の時期を正確に覚えてないと出来ない問題だし、「すべて選びなさい」系は、いつも難しいのよ。
【大問5】
地歴の融合問題。ここはまた、基本問題シリーズに戻った感じ。
問1 → これだけは、他の3つに比べて若干難しかったかも。でも、どちらも重要人物なのでしっかりと覚えておくべし。
問2 → これ、日本地図が頭の中に入っていれば一瞬で答えられるでしょ。常識問題だね。
問3 → うーむ、歴史の戦国モノが好きな子は秒で分かるな。一昨年の大河ドラマ、「どうする家康」を見てた子にとっても簡単(笑) 冗談はさておき、どれも重要な戦なので覚えておくべし。
問4 → 川の名前は一撃でしょう。最後の記述問題は、ちょっと深いところまで知識を身につけてないと解けない問題だね。これも、今回の中だと難問レベルかな。
以上、社会はこんな感じ。
やはり、今回の社会は簡単だった。
そして、地理が簡単で歴史が難しめという最近の傾向もちゃんと踏襲してる。
だがしかし、
中1とか中2の最初の方に勉強したきり、その後特に何もしてないと、忘れてることが多くて解けない問題も多かっただろう
というのも事実だ。
大げさな言い方ではなく、
今回のこの問題で90点、ちょっと甘めに見ても80点に到達できなかったとしたら、
即刻、社会の復習を中1の最初の内容から始めていかなくてはいけない。
春日部アカデミーでも、そのための授業が始まるからね。
以上、春日部アカデミーから福地がお届けしました!