三語短文秀逸作品発表会の25回目。
こちらのパート1に続き、
ここからはパート2。
今回も全部で2部構成だ。
【お題: 大器晩成、対極、腑に落ちる 】
大器晩成を目指して奮闘する彼は私とあまりに対局の考えを持っているため、なぜ彼がそこまで努力をできるのか腑に落ちない。(高1)
大器晩成の対極とは何か腑に落ちる答えが欲しい。(中3)
【お題: 足手まとい、不当な、延々と 】
延々と不当な利益を得ていた部長が足手まといなので首にした。(中1)
隣の席の彼は延々とうるさく、私の足手まといになっている。さらにテストでは不当な行為をしている。(中1)
延々と不当な会議が長引いている。それはAという足でまといが居るからだ。(中1)
【お題: 朝令暮改、考察、まかり通る 】
朝令暮改な彼女の考察が会議でまかり通るとは思っていなかった。(中1)
彼の意見は朝令暮改であるため、あまり取り入れられないのだと考察できる。(高1)
朝令暮改がまかり通る職場での仕事の効率は下がると考察した。(中3)
【お題: 一朝一夕、呼び水、超越 】
一朝一夕の練習では絶対無理と言われている時代を超越した絵画が、彼女の評判の呼び水となった。(中1)
彼の英語力は超越していて、それは一朝一夕では身につかないものだと感じた。それが呼び水となって英語の勉強に火がついた。(高1)
【お題: 見据える、裏打ち、偉業 】
幸先を見据えて働くつもりだったが、今では裏打ち技術を開発して毎日黒字という偉業を達成したパチプロになってしまった。(中3)
先を見据える力を持っている彼女はそのデータの裏打ちに成功し、偉業を成し遂げた。(中3)
【お題: 腕利き、欠航、旧式 】
船の操縦系統が壊れたが、運転士の腕利きが良かったため助かった。どうやら旧式の船だったそうだ。次便は欠航になった。(中1)
【お題: 半減、黒字、来日 】
去年まではお客さんが沢山来日し、黒字だった。だが、今年はお客さんが半減し、赤字ぎりぎりだ。(中1)
今回はここまで!
上手い子のは、本当に上手いよね。
中にはプロのライターレベルの作品を送ってくる子もいて、本当にすごいなと思う。
ただ、それと同時に思うのは、
「すごく良いんだけど日本語の使い方がちょっとだけ違うな」っていう作品も意外と多い、ということ。
そういうのはここには出してないけどね。
僕らの母国語がそれだけ難しいということでもあるのかもしれないけど、
母国語だから、そういう細かいところは気にせずに見過ごしてしまう、ということもあるよね、間違いなく。
でも、それをそのまま「それで良し」とすると、正しい日本語は身につかず、
いずれそれは、大きなダメージを自分に食らわすことにもなりかねない。
そういうところをちゃんと直していくというのもまた、
三語短文をやる大きな意義の一つだね。
以上、春日部アカデミーから福地がお届けしました!