2025年度埼玉県公立高校入試の福地的分析と講評。
昨日は体力メーターが限りなくゼロに近づいてしまって書けなかった・・・。
というわけで、一昨日の「理科」に続き、
今日は英語の標準版。
北辰テストの全県平均点がずっと40点前後で推移してた英語だけど、
入試は果たしてどんな結果になるだろうか。
では、本題に入ります!!
【大問1】
リスニング。今回の合計時間は12分40秒。例年通りだね。
問題の方も、どれを取っても例年通り。
過去問や予想問題を普通にやっていれば、
どれもこれも既視感のある問題ばかり。
というか、ちょっと簡単すぎやしないか?特にNo. 1とか。
No. 7の記述式問題も、ほんのちょっぴり難しそうに見える問題もあったけど、
まあ、これもいつも通りだな。
もしかしたら今年、リスニングの満点通過者が続出なんじゃないか??
【大問2】
問1は、Cのalsoがちょっと分かりづらかったかもね、問題の出され方的に。あとの2つはどちらも基本単語ね。
問2も、使う表現は基本そのものだけど、普段から英訳の練習をしてないと、瞬時にその表現に行き着くのは難しいかも。
問3は、1文目は基本文だから瞬殺に近いかな。けど、2文目以降は、内容的にハードだね。「サイトを見た人が参加したくなるような内容」って、普通にムズくないか?
【大問3】
Mae JemisonというNASAの宇宙飛行士の話。アフリカ系アメリカ人で初めて宇宙に行った女性飛行士らしい。知らなかったな。けど、こういう話題に興味がある子は読みやすかったかもね。
問1は、いつも通りの難易度。文章を正しく読めてれば迷いようがないかな。
問2は、not manyが主語につくパターンは中学生ではあまり馴染みが無いかもね。
問3は、いたって基本レベルの問題。瞬殺でいけた子も多いんじゃないかな。
問4は、本文にそのまま答えあり。超瞬殺。
問5も、傾向から難易度から、例年通りだね。
それにしても、ここ何年か、この大問3の文章が若干短くなってる気がするのは、僕だけかな。
あくまでも僕の印象に過ぎないんだけどね。
【大問4】
長めの会話文。宇都宮で餃子を食べた話から始まり、数年前に出来たLRT、そして自動運転バスやリニア中央新幹線など、話題が多岐にわたる会話。鉄道好きの僕にとっては、なかなか興味深かったけど、受験生たちはどうだっただろうか。
問1は、素直に解けば問題にそのまま答えが書いてあるけど、そもそもこの話題にあまり関心が無い子にとっては少々答えづらかったかも。
問2と問3も、まあ、文章が正しく読めれば何も悩むことなく普通に答えが出せるよね。
問4の和文なし語順整序は、間接疑問文。埼玉の並べかえ問題は昔からこの「間接疑問文」が定番だ。
問5は、これも文章が正しく読めてるかどうかだけがカギ。
問6も同様だ。
問7の後日談の問題は、「Which new kinds of public transportation」という長いかたまりが1つの疑問詞扱いだ、ということを正しく見抜ければ、あとは楽勝だったんじゃないかな。
【大問5】
今回、この大問5が一番難しかったかもしれない。内容的にも、ことわざの知識が必要なものだし、文自体も、ちょっと長めで読みごたえのあるものが多め。最後の最後にこのレベルで締めくくるのは、ちょっと意地悪かも(笑)
と言っても、問題自体は、これまた英文が正しく読めてれば、なんてことはない。
ライティングの「図書館に漫画本はあるべきか」というお題も、そこまで難しくなかったんじゃないかな。
以上、英語(標準版)はここまで。
改めて、問題を解いてつくづく思ったのは、
「英文を正しく読み取る力の大切さ」だ。
もちろん、これに「スピード」という条件も加わる。
今回の問題は、まさに、見事なほどにこの力をどれだけ持ってるかが勝敗を決めるものだった。
設問の内容自体は、文章が正しく読めてさえいれば迷いようがないものばかリ。
文章のレベルは、もしこれが全て日本語で書かれてたとしたら、
小3~小4の教科書程度のレベルと言って良いだろう。
そして、英文自体のレベルも、英検で言えば3級よりもやや難しめかな、というレベル。
このレベルの文章を余裕でスラスラ、かつ正確に読める力があれば、
大げさではなく、満点だって夢じゃないレベルだ。
ということは、今年は英語も「易化」ってことだな。
少なくとも標準版の方は。
明日は、最後の「学校選択版」について書いていく。
はたして、問題のレベルはいかほどだったのか。
以上、春日部アカデミーから福地がお届けしました!