2025年度埼玉県公立高校入試の福地的分析と講評。
昨日の「社会」に続き、
今日は理科。
前置きなしで早速本題へGO!!
【大問1】
小問集合。去年の大問1は手強い問題ばかりだったけど、今年は見事なまでに真逆。簡単すぎて心配になるくらい。ここまで基礎問題が続くなんて、奇跡に近いよ。
1つ1つの問題に触れることも、ここではしない。だって、本当に簡単すぎて、何も言うことがないから(笑)
まるで、問題集の基本例題ばかりを集めたような感じだよね。
【大問2】
地学の「地震」の単元。
問1と問2は基本知識の確認だね。
問3は、ちょっと面白い問題。今までにあまり見たことが無いタイプだ。BとCからは等しい距離、Aからはその半分の距離の点を探し当てるんだけど、図形の感覚が無いと、ちょっと手が出せないかも。
問4は、単なるわり算。最近この手の問題も増えてきてるよね。
問5は、最後の最後で単なる知識問題だ。
【大問3】
生物の「微生物(菌類と細菌類)」からの出題。
問1と問2は基礎知識を問う問題だけど、菌類と細菌類の違いをちゃんと理解してないと解けないね。
問3は、「実験中、なぜそれをしたのか」という理由をたずねる定番問題。これは絶対に普段から要チェックだね。
問4は、知識ではなく「考えて解く」問題。これも昨今の流行りね。
問5も、記述問題ではあるけれど、その内実は知識問題だね。
【大問4】
水溶液の密度の問題。
問1は、小学校の算数の問題かな。単なる引き算。最近、こういうビックリするような問題も出されるよね。
問2は、「水に浮くってどういうことなの?」ということが分かってるかどうかの問題。あとは、計算ミスをしないこと。全然難しい計算じゃないけど、小数だからね。
問3はプラスチックの性質。瞬殺可能な基礎問題。
問4は、ちょっと面倒くさいけど、決して難しいことは聞いてない。1つ1つの選択肢を正しく吟味すれば誰でも正解可能。「浮くっていうのがどういうことなの?」が分かってればね。
問5も、ちょっと考えれば決して難しくない。湖に氷が張ってる状況を思い浮かべれば、Qに入れる内容も見えてくるでしょ?
【大問5】
電流と磁界の問題。
問1は、オームの法則で瞬殺だ。
問2と問3も、電流と磁界の超基礎問題。
問4は、地球の磁界の性質をちゃんと知ってれば瞬殺。決して難しい内容ではないよ?
問5も、一見難しく感じるかもしれないけど(感じないかな)、「北半球と南半球は逆だ」ということから瞬殺可能でしょ。
以上、理科はここまで。
今年の理科は、ズバリ「超簡単」な問題。
「超」が1個じゃ足りないんじゃないかと思うくらい。
相変わらず文章を読ませる問題ではあるけれど、
問題で聞いてることはどれも基礎レベルのものばかり。
簡単すぎて逆に勘ぐってしまう受験生もいたんじゃないかな。
この理科の作問の意図は何なんだろう。
ちょっとよく分からないな。
いずれにしても、平均点は昨年と比べて爆上がりするんじゃないだろうか。
というか、もしこれで爆上がりしなかったら、そっちの方が問題だ。
理科の学力低下、というよりも、
「(問題文の)文章読解力低下」という点でね。
以上、春日部アカデミーから福地がお届けしました!