2025年度埼玉県公立高校入試の福地的分析と講評。
昨日の「数学・学校選択版」に続き、
今日は社会。
今日も前置きなしで早速本題に入るよ。
【大問1】
世界地理。最初の2つは定番の問題で難易度もいつも通りだけど、
問3のグラフ問題は、ちょっと考えないといけない問題だったね。
でも、まあ、グラフをちゃんと読み取れれば求められてるアンサーは自ずと分かってくるか。
問4の資料問題は、定番とはいえ、慎重に解かないと思わぬミスを引き起こすね。
【大問2】
日本地理。問1~問3はド定番の問題。まじで既視感がめちゃくちゃある。
問4は、ちょっと変わっててユニークな傾向だね。でも、基本的な知識だけで解ける問題。こういう「ただ知識を問うだけではない問題」っていうのが増えてきてるのは、とても良い傾向だ。
問5の地形図問題は、これまた既視感が満載のド定番。
【大問3】
問1、これは難問だったね。内容としては「宋書」という中国の歴史書の内容の一部に関するものだけど、解き方としては、他の選択肢(金銅の仏像など)を省いて答えを1つに絞り込む、という方法で解く感じになる。
問2は、奈良時代の土地精度史。これもまた、単に知識だけを覚えてるだけでは太刀打ちできないよ。
問3と問4は、超基礎問題。ちょっとホッとするよね。ボーナス問題だ。
問5は、結局のところ、ヨーロッパの宗教改革の時期を覚えてるかどうかにかかってる。中学でやる歴史は世界史部分はそれほど多くないけど、だからこそ、それがいつに時期なのか、日本では何時代のことなのかは、正確に覚えておかないといけないね。
【大問4】
歴史の後半。問1と問2はボーナス問題でしょう。
問3は、年号はともかく「出来事の流れ」をちゃんと理解して覚えてるかどうかが試される問題。
問4も、「ニューディール政策とは」がちゃんと分かってないと満点は難しいかな。まあ、基本事項ではあるけどもね。
問5はボーナス問題。正解以外の3つは、明らかにこの時代の話じゃないもんね。
【大問5】
公民問題。問1は、これまたボーナス問題だ。
問2は、細かいところまで正しく理解して覚えてるかが問われるね。
問3と問4は、ちょっと考えるかもしれないけど、どちらかというとボーナス問題よりだな。
問5は、需要と供給の関係をちゃんと理解できていれば瞬殺できる問題。
問6も、「日本銀行とは」が理解できてれば瞬殺可能。
問7は、ついにこれが登場したかっていう感じ。これからますます注目のワードになるかな。
【大問6】
地歴公民の融合問題。SDGsをここまでダイレクトに出してきたかっていう感じで、なかなか面白い。
問1は、御恩と奉公=鎌倉時代、ってことね。瞬殺問題。
問2のワード。これも超重要語句の一つ。ブラジルって言ったらこれでしょ、っていう感じよ。
問3は、常識的に考えれば迷わず正解できる問題。日頃から社会で起きてることにどれだけアンテナを張れてるかで難易度が大きく違ってくるね。
問4は、知識もさることながら、書かれてある文章の内容を正確に読み取れるかどうかを問われてる問題。正確に読み取れれば、全く難しくないよね。
以上、社会はこんな感じ。
全体的な印象としては、
社会もいよいよ、「単なる知識だけを問う問題」が少しずつ減ってきてる、ということ。
知識を使って考えさせる問題や、文章を読み取って答える問題が増えてきてる。
これは今後、ますます増えてくるだろうね。
ということは、必要なことは、
単に重要用語などを暗記しただけでは足りないよ、っていうこと。
覚えるべきことを覚えるのは当然のこと、というか、それが最初の一歩となって、
それを元に「考えて解く」練習を積んでいかないといけない。
これは時間がかかることだけど、
実は勉強ってそういうことだよね。
ということは、つまり、
時間をかけてしっかりと日々の積み上げをしっかり行っていくという、
勉強の王道を地道にコツコツやれば良いだけ。
それがそのまま、テストの点数にも反映されていく、ってことだね。
あとは、「暗記教科だから覚えればいい」という考えを、もし持ってる人がいたら、
その考えはそろそろ捨てた方が良いかもしれないね。
求められることは、「暗記のその先」だから。
以上、春日部アカデミーから福地がお届けしました!