三語短文秀逸作品発表会の24回目。
こちらのパート1に続き、
ここからはパート2。
今回も全部で2部構成!
【お題: 切磋琢磨、拠り所、制御 】
私の心の拠り所である彼女らと、切磋琢磨してコンピュータの制御について日々研究している。
(中1)
私の怒りを制御してくれ、互いに切磋琢磨し合えた彼に振られ、私は心の拠り所を失った。(中3)
良きライバルとして切磋琢磨しあい、心の拠り所となっていた親友に裏切られ、怒りを制御することが出来ない。(高1)
【お題: 樹立、定額、着服 】
税金を着服している議員に向けた定額制で乾電池を売るビジネスを始めた。売り上げでギネス記録を樹立したい。(中1)
【お題: 犯罪、相変わらず、万全 】
相変わらず犯罪が発生している都市では、万全の対策をしなければならない。(中1)
犯罪対策を万全にしてきたつもりだったが、相変わらず万引きされてしまった。そろそろ警察に相談しよう。(中1)
窃盗が最近多いので、万全な犯罪対策で予防していたのに、相変わらず窃盗が多い。(中1)
万全な作戦でいつも犯罪をしている犯人は、相変わらず警察につかまらない。(小5)
【お題: 前人未踏、マイノリティ、荒唐無稽 】
彼の政治は荒唐無稽なところもあったが、マイノリティな存在にも寄り添う情に厚い人物だったため、8年間総理大臣を務めるという前人未到の記録を残した。(高1)
首相は、荒唐無稽と言われようが、前人未到の速さで性的マイノリティ保護法を整備した。(中3)
卒業生を送る会でマイノリティの意見も視野に入れて、前人未踏なことをすることになったが、荒唐無稽な意見なばかりでまとめるのが難しい。(中1)
【お題: 有名無実、手厳しい、ロジック 】
1度ロジックのない発言をしてしまっただけであの学者は有名無実だと叩かれるため、現在のメディアは手厳しいなと感じる。(高1)
【お題: 美辞麗句、肝要、絵空事 】
彼の企画は美辞麗句ばかり並べ肝要なことを取り入れず、絵空事となっている。(中3)
美辞麗句だけを並べた絵空事な計画を立てるのではなく、肝要なことをまとめた計画を提出して欲しいと部長に言われた。(中1)
【お題: こともあろうに、弁解、断片 】
塾に行っているのに赤点をとり、慌てて親の前で弁解した。噂によると、その子は断片的にしか授業を聞いてなかったそうだ。(中1)
【お題: 達筆、しどろもどろ、典型的 】
典型的な筆の使い方をするBくんは、よくみんなの前で達筆をふるっている。そんなBくんは言いわけが苦手でうそをつくとしどろもどろになる。(小5)
今回はここまで。
三語短文ってさ、我が母国語である日本語を使って文を作っていくわけだけれど、
実は意外と難しかったりもするよね。
日本語の難しさに直面することもあったりする。
だからこそ、
一生懸命考えて、脳みそフル回転させて考えて、一つの文章を作り出すというプロセスが、
とても重要なんだと思うんだ。
与えられたお題の言葉の意味、そしてその言葉が持っているイメージ、世界観、
そういうものを頭に描き、それを正しい日本語で表現する。
これって、言語力のトレーニングにもなるし、思考力のトレーニングにもなるものだ。
短期間では絶対に身につかないこういう力を、日々トレーニングして着実に身につけていく。
三語短文にはそういう効果があるのですよ。
以上、春日部アカデミーから福地がお届けしました!