昨日は他業務に追われて時間が取れず、
入試問題の分析と講評を書くことができなかった。
なので、今日は昨日の分もあわせて2つ書く。
というわけで、
前回の「国語」に続き、
まずは数学の標準版の方から。
早速本題に入ろう。
【大問1】
(8)までは純粋な計算問題。
分母の有理化もあるし、2次方程式は解の公式を使うパターンだし、
うむ、例年と同じ感じだ。
(9)は反比例。反比例は中1の時にやったきり触れる機会が無く中3をむかえるので、
しっかりと基礎を身につけておかなくてはいけない。
(10)の求角は、典型題ね。
(11)、出たね、四分位範囲。毎年こういう形で出されるのよ。
(12)の三平方を使いまくっての体積を求めるやつも典型題。
(13)の確率も、最近すっかり定番となってきた出題パターン。
(14)、△OABの高さを求められれば、あとは楽勝。△OABの中に直角二等辺三角形(特別な三角形の一つ)が隠されてるでしょ?それを使って高さを求める。
(15)は典型題。楽勝でしょ。
(16)の相対度数の問題は、驚くほど基本レベル。いつもはここには少し難しめの問題が来るが、今年はそうではなかった。
というわけで、大問1は難問は全くなく、むしろ易しめ。満点解答者(65点)、かなり多いんじゃないかな~。
【大問2】
(1)の作図は、「円の接線とはなんぞや」がちゃんと分かってれば、迷うことなく楽勝で解ける。
(2)は、ここ数年の中では一番難しい証明問題だったかな。何てったって、「平行四辺形であること」の証明だからね。
大問1が簡単だった分、ここでこれを出してきたか~。
【大問3】
おなじみの「規則性」の問題。
(1)は、規則性が見えてなくても力づくで解ける問題。なのでここは正解をしておくこと。
(2)は、ちょっと複雑ではあるけれど、この手の問題としては決して難しくなくオーソドックスな問題。
けど、そもそも規則性があまり得意でなければ、飛ばすのが賢明な策だね。
(3)は、超難問。これは迷わず「捨て問」対象にするべき問題。
【大問4】
(1)は、落としちゃいけない問題ね。
(2)は、ちょっとやることは多めだけれども、めちゃムズとも言い切れない。△BCPの面積をどう出すかがキモだけど、これを、「△BCD-△PBDで求める」ということが見えれば、あとは淡々と計算を重ねて答えを出すだけ。
以上、数学(標準版)はこんな感じ。
今年の問題は、大問1が例年以上に易しく、
他の問題も、超難問もあったにせよ、多くの問題は「基礎にちょっと毛が生えた程度」の問題。
基礎をしっかりと固めて、それを土台にしっかりと積み上げてきた子にとっては、大きな手ごたえがあったはず。
平均点も上がりそうだな。
以上、春日部アカデミーから福地がお届けしました!