特に男子、元気の良すぎる字を書く子が多いよね。
元気すぎて何を書いているのかサッパリ分からないなんてことも、
決して珍しくない。
まあ僕も、字に関しては人のことを言えるような感じでは全然なくて、
授業動画で実際に見てくれた人は分かってくれると思うんだけれど、
でも、
「いくらなんでもこの字はないよな~」って字に遭遇したことは、
もうこの仕事をしていて数えきれないくらいある。
そして、親御さんから「うちの子、字が・・・」っていう相談をされたことも。
たしかに、その子どもの字を見たら、
これは何とかしてあげたいし、何とかしてあげないといけないな、って思う。
ただ残念ながら、これに関しての即効薬は無い。
だから、時間をかけて長い目で見て、
それこそ「地道にコツコツと」指導していくしかない、
と、僕は思ってる。
でも、それで改善した子はとても多い。
めちゃくちゃ美しい字になったわけではないけれど、
「何が書いてあるのか」は分かるレベルにまでは、
ほぼ全員の子がなっている。
そうなるまでこちらも根気よく指導を続けていった結果だ。
大事なのは、
「どうやって指導するか」ということだと思うんだよね。
別にこれは「字」に限った話ではなく、何事に対しても言えることだけど。
厳しく言い続けるだけでは絶対にダメ。
そんなの、相手の心が閉ざされてしまうだけに決まってる。
かと言って、優しい言葉だけでも効き目が無いから、
ここは上手に緩急をつけていかないといけない。
NGワードは、
「なんでもっときれいに書けないの!」だ。
これは絶対にダメ。
それが分かってたら、最初からそんな字は書かないから。
「もっとこうした方がいいよね」っていう具体的なアドバイスをしながら、
少しずつ改善を促していく。
焦ってはいけないし、焦らせてもいけない。
「子どもは絶対に変わる」って信じながら、その時をずっと待つ。
で、上達が見えてきたら、
「良くなってきてるじゃん」ってちゃんと言葉で相手に伝える。
でも、次の日にまた元に戻るなんてことも、ざらにある。
三歩進んで二歩下がる、の繰り返しだ。
そうやって、少しずつ子どもは成長していくものだ。
そんなことをやり続けたら、
いつか気づいた時には、ちゃんと丁寧に書けるようになってる。
子どもって、そういうものだからね。
子育ての経験自体はないけれど、
30年以上この仕事で色々な生徒を見てきた経験から、
これは絶対に断言できることだ。
以上、春日部アカデミーから福地がお届けしました!