昨日のTBS日曜劇場「御神先生」を見てて
ちょっとここは一言物申したいと思ったことがあるので書いていこうと思う。
物語の流れとはほとんど関係ないんだけれど、
途中、北村一輝演じる理事長先生が、理事長室で生徒を個別指導してる場面があってね。
何やら学校に来れなくなってしまった子らしく、
保健室登校ならぬ理事長室登校をしてる子に。
で、そこでね、
「ここは「仮定法現在」だね~」って言ってたのよ。
仮定法未来だったかな。
ま、どっちでもいいや。
でも、この仮定法現在とか仮定法未来、
たまに文法書にも載ってるんだけど、
やめてほしいんだよね。
だって、
「現実と異なることを述べる時に動詞の時制を一つ昔にずらす」
っていう仮定法の根幹に則ったものではないから。
「現在」の事実と異なることは「過去形」で、
「過去」の事実と異なることは「過去完了形」で。
仮定法って、結局のところこれだけだからね。
ちなみに「未来」はまだ起こってないことだから、事実かどうかの判定は不可能。
だから、「未来の事実と異なる」というのはありえない。
なのにさ、
そこに仮定法「現在」やら「未来」やらを出してくるから話が複雑になって
いたずらに「難しい」というイメージを感じさせてしまう。
もう、本当にやめてほしい。
あと、もう一つ。
こっちの方が僕としては重いんだけど、
そのシーンで理事長先生が最後に言った一言。
「こういうのって、英語で考えられたら楽なんだよね」
だって。
いやいやいやいや、
僕ら日本人、
母国語は日本語、
頭のてっぺんからつま先まで、体中全て日本語で出来ている。
もちろん、思考する時に使う言語も「日本語」。
そんな日本人が「英語で考える」なんて、出来っこないでしょ。
無理に決まってる。
それが出来るのは、
一日のほとんどを「英語」で生活してる、ごく限られた特殊な環境にいる子たち。
普通の子は無理よ?
「ただいま~」じゃなくて、「I’m home!」、
「ママー、お腹空いた~」じゃなくて、「I’m hungry, Mom!」
なんていきなり子供たちが言い出したら、
逆に「おかしくなっちゃったんじゃないか」って心配になるでしょ?
だからさ、
英語は英語で考えるのではなく、
英語だって「日本語で」考えるのよ。
それが、一番確実に英語ができるようになる方法なんだからさ。
それをやろうと思ってもできなくて、
「やっぱり英語って難しい~」、「英語が出来ない~」ってなってしまってる子が、
どれほどいることか・・・。
僕らは日本人なんだから、
無理に英語で考えようとしなくてもいい。
大事な母国語である「日本語」で、英語もちゃんと理解できるから。
そして、その方が確実に英語は出来るようになるから。
以上、春日部アカデミーから福地がお届けしました!