「exciting」と「excited」。
この2つの違いに悩む子、多いよね。
日本語訳を見てみても、違いがあるようなないような、微妙な感じ。
実はこの2つの違いを理解するためには、
まず、元になってる動詞「excite」の意味を正しく理解する必要があるんだ。
そこから説明していこう。
動詞のexciteは、「~をワクワク(興奮)させる」という意味なんだ。
つまり、
I excite Kenji.
で、
私は ワクワク(興奮)させる ケンジを
という意味。
実際こういう文はほとんど見かけないけど、分かりやすく例として出してみた。
そして、このexciteのing形がexciting、過去分詞がexcitedっていうわけ。
ということは、
まず、ing形は「~している」という意味になる形容詞(人や物の説明をする語)だから、
exitingは、「人をワクワク(興奮)させている(させるような)」という意味になる。
つまりこれは、
たとえばゲームや何かの試合や映画などが人をワクワクさせるようなものである
ということを説明する、形容詞。
an exciting movie
や
The game was exciting.
のように使うってこと。
一方、過去分詞は「~されている」という意味になる形容詞だから、
excitedは、「(何かによって)ワクワク(興奮)させられている」、つまり「ワクワク(興奮)している」という意味になる。
だからこれは、「人の感情を表す形容詞」ということになり、happyやsadと同じ仲間になる、ということ。
たとえば、
I was excited.
のように使うことになるね。
以上が、excitingとexcitedの違い。
実はこれ、同じようなことが、
interestingとinterested、surprisingとsurprised、disappointingとdisappointedってな具合に、
他の単語でも同じようなことが言えるケースがたくさんあるんだ。
これらは全部、原理は同じだよ。
つまり、大本の動詞の意味が「人をそういう感情にさせる」という意味で、
それがing形になったり過去分詞になったりしてるっていうこと。
それにしても、
英語って、感情は「受動態(受け身の文)」で表す。
これって、
「人の感情は自然と生まれるものではなく、何か他からの刺激によって引き起こされるもの」
っていう考え方が土台にあるってことだよね。
それってある意味、芯を突いてるのかもしれないね。
以上、春日部アカデミーから福地がお届けしました!