ある教材会社のPRメールが流れてきて、
「この塾に入ったら合格できますか?と言われたら、あなたは何と答えますか?」
というテーマでのWEBセミナーの案内だった。
なるほど、こういうことで悩む塾もあるのか、
と思いつつも、
僕自身は参加申込もすることなく、そのままスルー。
だって、僕の中ではもう、ちゃんと答えがあるからね。
もし僕がそういう質問をされたら、僕ならこう答える。
可能な限り最高の確率でそうなるように指導していきますが、そのためには本人の強い意志と努力、そして時に保護者の方の適切な協力が絶対条件になります。
まあ、当たり前の答えだよね。
でも実際にこの通りだから、これ以上のことは言えない。
さて、ここからは少し本音を話そう。
「○○高校、または○○大学に合格できますか?」という質問は、
僕にとっては愚問の極みである。
もちろん、そうなるようにこちらも全力で指導をしていくわけだが、
合格できるかどうかなんて、受けてみなければ分からない。
模試や過去問で確実ラインの点数を出し続けてたって本番の試験で落ちてしまうことも、珍しくない世界。
そして、その逆もまた、然りだ。
そんな不確定要素のかたまりのことに対して、「合格できます」と断言できるわけがない。
断言してしまったら、それはむしろ不誠実な対応になってしまう。
大事なのは、
合格するために僕らが何をしていくのか、ということ。
そして、本人やご家族にも問いたい。
「合格するために何をする覚悟でいますか?」と。
かの有名な、アメリカ合衆国第35代大統領、ジョン・F・ケネディの言葉に、次のようなものがある。
「あなたの国が自分に何をしてくれるかではなく、あなたが国のために何ができるかを問いかけなさい。」
まさにこれと同じ精神だ。
塾が何もかも全てやってくれるという考えは、
僕に言わせれば、捨てた方がいい。
もちろん、僕らが指導に手を抜くということではなく、むしろ逆。
指導にはいつも全力で臨む。
これは言うまでもないことだ。
しかし、いや、だからこそ、
それをただ待つだけではなく、「自分に何ができるか、何をやるべきか」ということを
常に自分に問い続けていてほしいんだ。
それがちゃんと出来てる子はね、
ちゃんと学力が身について成績が上がってる。
つまり、そう、
「合格」に自らの足で近づいていけてるんだ。
僕が授業の中や休み時間などで話してる雑談内容も、
実は君たちをこういう方向に仕向けてるんだよ。
だから、大丈夫。
春アカ生たちは、自分の力で「合格」に近づく力を着実に身につけていってるから。
以上、春日部アカデミーから福地がお届けしました!