僕は「ケアレスミス」という言葉があまり好きではない。
だから授業中もこの言葉はほとんど使ってないし、
生徒が「ケアレスミスしちゃいました」って言っても、
「それ、ケアレスミスじゃなくね?」って返すことがほとんど。
そして、講師がその日の授業の報告の中で「ケアレスミスがいくつかありました」って言ってきたときも、「ケアレスミスの一言で片づけちゃダメだよ」と注意する。
そもそも「ミス」というのは注意力がちょっと下がってしまったときにしてしまうもので、
そう考えると、ミスは全て「ケア(注意)がレス(無い)」の状態でおこるもの、
つまり、一般的に「ミス」と言われるものは全部「ケアレスミス」ということになる。
ところが、実際に生徒が間違えた問題の間違え方を見てみると、
重要な基本事項が身についてないことが原因だったり、
他にも、
途中式を書いてないなど、解き方が雑
覚えるべき語彙(英語だったらスペルも含めて)を覚えてない
時間をかけて勉強できてないので知識があいまい
など、その原因はさまざま。
これを「ケアレスミス」という一言で片づけてしまうのは、あまりにも危険すぎる。
重要なことを見落としてしまう可能性がとても高い。
あと、「ケアレスミス」という言葉も響きも、どうも軽すぎて良くない。
ほんのかすり傷程度なんだし、何もそこまで大騒ぎしなくても。次に気を付ければいいっしょ。
的な言葉の響き。
たしかに、その時のケアレスミス自体はかすり傷程度かもしれない。
もしかしたら自分でも気づかないくらいのほんの小さな傷。
けど、それに対するちゃんとした対処を怠ってしまうと、
いずれそれが致命的な怪我につながってしまうこともある。
「最近なんか体調悪いけど、まあ気にしなくても大丈夫でしょ」って余裕をかましてたら、
実はそれが大病のサインだった、なんてこともあるわけだし。
どんな小さなミスも「ケアレスミス」の一言で片づけず。
まだ小さいうちにちゃんとそれを潰しておく。
これはとても重要なこと。
勉強の基本とも言えること。
これが出来るようになった子たちは、
間違いなく成績を上げてきてるよ。
以上、春日部アカデミーから福地がお届けしました!