塾の業界に限らず、色々なフィールドで「指導者」や「リーダー」と呼ばれる人たちが言ってるよね、
頑張らずに成功してしまうより「頑張ったけど成功しなかった」という方が価値がある、と。
頑張らずに成功してしまうのは危険だと。
誰だって、頑張ったからには成功したい。
成功するために頑張ってる。
でも、いつでも100%成功するわけではない。
上手くいかないことも必ずある。
そこで悔しい思いをする。
けれど、そこで頑張った経験は決して無駄にはならない。
いつか別の場面で必ず役に立つ日が来る。必ずだ。
そして、次にどうすればよいのかを考えることができる。
どうすれば上手くいくか、同じ失敗を繰り返さないかを考える。
その時に自分を後押ししてくれるのは「悔しさ」だ。
そういう経験の一つ一つが自分を強くしてくれる。
その一方で、
頑張らなくても成功できてしまったらどうなるか。
もしかしたらその時は嬉しいかもしれない。
「ラッキー♪」って思うかもしれない。
「もしかして自分、才能あんじゃね?天才なんじゃね?」
って思うかもしれない。
でも、正常な判断が出来る人なら分かるだろう。
それは単なる偶然だということが。
いくつかのラッキーが重なり合って、たまたま上手くいっただけ。
次も同じように上手くいく可能性はかなり低い。
しかし怖いことに、頑張らなくても成功できたという経験をしてしまうと、
脳がそれを覚えてしまう。
「頑張らなくても上手くいくんだ」という間違った考えを勝手に刷り込んでしまう。
これがどれだけ怖いことか、想像すれば分かってくれると思う。
大きなピンチに見舞われて窮地に立たされ、
本当に頑張らなくてはいけない時に、
頑張ることが出来ない人間になってしまう。
だから、「頑張らなくても成功できる」というのは、
一見甘い果実に見えるけど、
実のところはとても恐ろしい毒薬なのだ。
このことは、僕らのような塾人も、よ~~く心得ておかないといけない。
我々は生徒にどれだけ頑張らせてナンボだ。
だから頑張らせることに妥協をしてはいけない。
結果ももちろん重要だけど、
それよりも、いかに「頑張れる人間」を育てられるかだ。
でも、中にはそうは考えてない人もいるだろう。
業界人向けの広告を見ると、
「最小の努力で最大の効果を」なんてことを堂々と言ってるものもあるし、
それを善と考えてる人も、きっといるだろうからね。
色々な人がいるのは良いことだけど、
こういう人たちとは、僕は分かり合えないだろうなー。
以上、春日部アカデミーから福地がお届けしました!