たまには英文法の話をしよう。
英語の疑問詞(whatやwhoなど)は文頭に来る
これは中学1年の内容だけど、
なぜ文頭に来るのかはちゃんと理由がある。
英語の疑問詞が文頭に来るのは、
それが相手に一番伝えたいことだから
なんだ。
たとえば、「あなたは毎朝何を食べますか?」、
英語だと「What do you eat every day?」は、
相手に一番伝えたい、つまり相手に答えてほしいのは、
「何を?」ということ。
他のことは、とりあえず二の次。
まずは「何を?」を答えてほしいから、文の最初に持ってくる。
で、その後は、相手に質問してるから疑問文の語順で単語をつなげていく。
言いたいことを真っ先に伝える。
これは、英語ネイティブの祖先が狩猟民族であることにも関係してるかもしれないね。
狩猟の世界では、獲物を見つけたらすぐに仲間にその情報を伝達。
その時、言いたいことは最後に、なんてやってると、
獲物が逃げてしまう。
だから、言いたいことは他を差し置いてでも真っ先に伝える必要がある。
きっとこういう経緯があるにちがいない。
しかも、「5W1H」などとも呼ばれる疑問詞軍たちは、それ自身が強烈なオーラを放ってるので、
文頭に持ってきたら超目立つ。
相手も絶対に振り向いてくれる。
そんなやつらだ。
まあ、クラスに絶対に何人かいる目立ちたがり屋みたいな子たち。
ちなみにこの子たちは疑問詞以外に関係詞(関係代名詞や関係副詞)としても使われて、そこでも強烈なオーラを放ってる。
その話は、以前この記事で触れたことがある。
ところで、
ここからは高校生で学習する内容になるのだけれど、
まずは以下の文を見てもらおう。
Do you know what he eats every day? (あなたは彼が毎日何を食べるか知ってますか?)
これは、中3の時にやった間接疑問文。
whatは文頭に来てないのはwhat以下がknowの目的語になってるからなのだが、
同時に、「相手に答えてほしいのが、何を?の答えではなく、相手が知ってるかどうかだから」
とだとも言える。
では、次にこの文はどうだろう。
What do you think he eats every day? (あなたは彼が毎日何を食べると思いますか?)
これも間接疑問文。what以下がthinkの目的語になっている。
しかしこの文は1つめの文と違い、
相手に答えてほしいのは「何を?」の答え。
だから、whatだけが文頭に移動してきてる。
これって、よく「間接疑問文の特例」みたいな扱いで教わる文だけど、
なんてことはない、
「相手に一番伝えたいことを一番最初に」という原則が生きてるだけの話なんだ。
以上、春日部アカデミーから福地がお届けしました!