ある塾の塾長先生から聞いた話。
どこぞの小学校が、朝読書の時間を「英会話タイム」に変えたらしい。
しかも、小学校3年生!
これはもう全く意味がないどころか、子供たちにとって1ミリも良いことが無いので、
本当に、今すぐ止めてあげてほしい。
これだけでもかなりの衝撃なんだけれども、
それに関連して、その小学校の先生が言ってたらしい発言に二重の驚き。
それがこちら。
「今の子供たちは、小さい頃から英会話教室に行くので、子供たちの方が発音もきれい。」
え? だから何?
それがどうかしたの? それが何か問題でも?
たしかに、ネイティブみたいな発音で話してるのを聞くと、
ちょっと引け目を感じてしまうのは、分からなくもない。
でも、これは多分だけど、
そんなことをいちいち気にしてるのは、
おそらく世界中で日本人だけ。
他の国の人が英語を話してるのを聞くと、
めちゃくちゃ自国語なまりでガンガン話してる。
だから、日本人だって別に「カタカナ英語」でもいいんじゃない?
orangeを「オランゲ」、appleを「アプレ」って読まなければ、それで十分でしょ。
そもそも、日本語と英語では使う口の筋肉が違うので、
ネイティブみたいに話せるようになるには、それこそ数年単位の時間が必要。
その点、子供は発音の習得が早いのかもしれないね。
なぜなら、口の筋肉がまだ日本語用に出来上がってないから。
もっともこれは、
「英語の習得のために我が母語である日本語を犠牲にしてる」ということにもなるんだけどね。
あー怖い怖い。
別にさ、発音がネイティブ的ではなくても、全然いいんじゃない?
その方がカッコいいかもしれないけれど、
大事なのは発音の上手さじゃなくて、伝える内容、中身でしょ。
いくら発音が上手くなくても、
話の内容がちゃんとしたものであれば、それで十分にコミュニケーションも取れる。
ただ発音が上手なだけで中身がスカスカよりも、そっちの方がよっぽど重要。
日本人なんだから日本人っぽさ丸出しの英語で、全然問題ないっしょ!
以上、春日部アカデミーから福地がお届けしました!