「いい国つくろう鎌倉幕府」。
あ、今は「いい箱」か。
こういうの、テスト前とかにひたすら丸暗記しようとしてる子、たまにいるよね。
他にも、数学の重要な公式とか、理科の重要事項とか、
英語の教科書本文とかも、場合によってはあるかな。
もちろん、勉強するうえで暗記はつきものだから、
それ自体は悪くない、というかきわめて重要なことだけれど、
ただやみくもに丸暗記してもテストで全く効果が無いから、
そうしている人は今すぐにやめた方がいいよ。
なぜ効果が無いかというと、
それが何を意味してるのか、どういうことを伝えてるものなのか、
それをちゃんと理解しないと、
そして、それを頭の中でちゃんと映像として思い描けないと、
意味のない単なる文字面を覚えるのと一緒になってしまうから。
たとえば、ちょっとだけ時間を割いてこの文を覚えてみてほしい。
「クマカイン アコ ング イスダ ツイング ウマガ」
どう?覚えたかな?
何度か声に出して読めば、たぶん覚えること自体はそんなに難しくないと思う。
では、これを覚えて何か意味があると思う?
何かに使えると思う?
たぶん、誰もがそうは思わないよね。
だって、この言葉を見てもこれが何を意味してるのか、さっぱり分からないでしょ?
当然、頭の中に映像を描くなんてこともできない。
でも、やみくもな丸暗記ってこれと同じこと。
その言葉自体は覚えても、それが何を意味してるのかがちゃんと頭の中で描けないと、
何の意味もない。
「いい箱つくろう鎌倉幕府」を覚える時は、
あ、1185年に鎌倉幕府が開かれたんだな。たしか、開いたのは源頼朝。ここから時代が平安時代から鎌倉時代に。貴族社会から武家社会に変わったんだよな。
くらいのことは頭に描けてないと、
全く使い物にならない知識になってしまう。
さっきの、「クマカイン アコ」みたいにね。
ちなみにこの「クマカイン アコ ング イスダ ツイング ウマガ」というのは、
タガログ語で「僕は毎朝魚を食べます」という意味らしい。
らしい、というのは、僕もGoogle翻訳で調べただけだから。
文法も何もさっぱり分からん(笑)
あ、タガログ語というのは、フィリピンで使われてる現地の言葉のこと。
今は英語も公用語として使われてるけど、
英語が公用語になったのは1970年代の話らしいね。
以上、春日部アカデミーから福地がお届けしました!