「あんた、なんでこれが出来てないの!」
って頭ごなしに言われると、
何も言えなくなってしまうよね。
だって、何か言ったらまた怒られる。
倍返しになって返ってくる。
相手の顔にそう書いてあるから。
だから、「なんで」って聞かれても答えに困ってしまう。
実際、この時はもう、「どんなことを言えば相手を怒らせないか」しか頭にない。
もしくは、「早くこの時間が終わらないかな~」としか考えてない。
つまり、聞かれた質問の内容なんて、もうどこかに飛んでしまってる。
コミュニケーションはこじれる一方だ。
でもさ、これは決して良いことではないなんてこと、
常識のある人ならわかるよね。
こうなってしまうのはお互いにとって良くない。
だから、頭ごなしに怒るのは良くないんだ。
これがずっと続いてしまうと、
子どもは自分の考えをしっかりと言葉で伝えることが出来なくなってしまう。
「伝えると怒られる」が刷り込まれてしまうから。
まともな思考力だって育たなくなる。
そういう子どもが大人になったら、どうなるか。
ここに書くまでもなく、
想像すれば分かるよね。
僕は、春日部アカデミーの生徒たちには
「しっかりと言葉で伝えられる人間」になってほしいから、
頭ごなしに注意したり怒ったりは絶対にしない。
まあ、以前はそういうこともあったけど、
それで苦い失敗をたくさんしてきたので、
やるべきではないと経験から学んだ。
今は、とにかく、待つ。
生徒からの言葉を、とにかく待つ。
ぶっちゃけ、待つことはあまり好きではないけれど、
生徒からの言葉だったらいつまででも待てる。
そして、その子が単語一つでも言ってくれたら、そこから話を膨らませていく。
そうすると、
最初は無言を貫き通していた子たちも、
徐々に口を開き、言葉を発してくれるようになるんだよね。
以上、春日部アカデミーから福地がお届けしました!