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相変わらず英語の検定試験として根強い人気を誇る英検。
入試でも有利になるので(準1級を持っていれば大学入試でも無敵状態)、
これは当然の流れと言えるだろう。
実は、この英検には大きな落とし穴がある。
準1級や1級になれば、さすがにそれは無くなってくるが、
確実に準2級までは、ともすると2級も含め、
恐ろしい落とし穴が潜んでる。
どういうことかというと、
フワッとした理解や何となくの理解だけでも合格できてしまうのだ。
たとえば、英文法の基礎、それこそbe動詞と一般動詞の基礎がおぼつかなくても、
準2級くらいまでなら普通に合格できてしまう。
なぜそういうことが起こるのかというと、
単語や熟語をある程度覚えていれば、
前後関係で何となく答えが分かってしまうから。
もちろん、単語や熟語をしっかり覚えていることが前提ではあるが、
そこさえクリアできてれば、文法の土台がユルユルでも、
文章の前後関係だけで、または丸暗記した熟語の知識だけで、
正解できてしまうのだ。
そういう解き方自体は否定しないし、そうやって解けることも、それはそれで重要である。
でもそれは本当の力ではない。
加えて、合格点が6割前後と意外と低いことや、
ライティング(3級以上)の文法ミスによる減点が比率的にさほど高くないことも、
少なからず影響はあると思う。
英検自体を批判する気はない。
日本の英語検定試験として歴史もあるし、それは多くの人から信頼されている証でもある。
そして、何十年間もずっと同じ問題ではなく、常に変わろうとしている姿勢もとても好感が持てる。
しかし、落とし穴があることも事実。
受験者側はそのことをちゃんと知っておき、
その落とし穴にハマらないようにしなくてはいけない。
ではどうすればいいのかというと、
文法の知識を基礎からしっかりと身につけ、それを元にして英文を理解したり英文を作っていけるようにする。
たったのこれだけ。
全然難しいことではない。
しかし、それをすっ飛ばして上の級に進もうとするケースが多いので、
あるとき急に「英語が分からない」という状況に陥ったり、
「英検は準2級まで取れてるのに学校のテストや模試では点が取れない」
ということが起こるのだ。
真の英語力を持って英検を受けるのなら、
まずは基礎が大切。
その基礎とは英文法の基礎のこと。
さらにそこにフォニックスが加われば最強だ。
ここを最初から丁寧に積み上げていけば、
落とし穴には絶対にハマらなくて済む。
英検取得を本当に意味のあるものにしたいのなら、
これは絶対に必要なことだと思う。