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【R06・第7回北辰テスト(12/1実施)】福地的、問題の分析と講評<理科>

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12/1に行われた今年度第7回目の北辰テストの「福地的、問題の分析と講評」

 

前回の社会に続き、

 

k-acdm.jp

 

 

今回は3教科目、理科。

 

 

今回、地味な変化が1つあった。

 

大問2以降の問題文が、

 

今までは「○○について学習しました。」だったのが、

 

今回は、「○○について、探究的に学習しました。」となっている。

 

つまり「探究的に」という言葉が加わった。

 

だからと言って、問題の出され方には何の変化も無いのだが、

 

ここに来てようやく北辰も、昨年度の公立高校入試に合わせてきたということか。

 

 

実質的に何も変わってないのだから、別にそこまで・・、とも思うのだが。

 

 

では、本題に入っていこう。

 

 

 

【大問1】

 

小問集合。今回は難易度が少し上がった印象。

 

問われてる知識も細かく、それに加えて「考えて解く」問題も増えている。

 

ここで面食らった受験生も多いのではないか。

 

問題ごとに見ていこう。

 

問1~問3 この3つは基本問題。合計8問の中で最も易しいレベル。ここで落とすわけにはいかない。

 

問4 問題文の読み取りに加え、オームの法則を元に考えていかないと解けない問題。決して難問ではないが、面倒くさい。

 

問5 「くもり」の天気の雲量を聞いてくるとは・・。

 

問6 これも超ボーナス問題。「緑色」」と言ってる時点で迷いようがない。

 

問7 簡単な比の問題だが、化学反応の基本原理が分かってないと式が立てられない。

 

問8 「浮力」の基本原理が分かってないと解けないことに加え、おもりが「4分の1で0.2N」ということを正確に見抜かないと正解できない。

 

 

 

【大問2】

 

「前線と天気の変化」の問題。

 

前回の第6回も、大問2は同じような単元からの出題だったので、

 

「間違って前回の問題を見ちゃってるか?」と一瞬戸惑った。

 

問1は、「冷たい空気は密度が大きい」ということは普段スルーされがちだけど、

 

「あたたかい空気の下にもぐりこむ」ということから、「あ、密度が大きいんだな」と想像できると思う。

 

問2~問4は、超基礎問題で迷いようがない。この単元の問題演習で、もう嫌というほど見てる問題のはず。

 

問5も、「北半球とは逆向き」の一言で、迷いようもなく正解を見抜けるだろう。

 

 

総じて、大問2は超ボーナス問題。

 

中堅校以上の受験者は、全問正解が当たり前。

 

 

 

【大問3】

 

「血液のはたらきや循環」の問題。

 

問1の記述は、超鉄板問題。もう何度もこのフレーズを書いてきてるはず。

 

問2は「組織液」が出てこなかった受験生が若干いるかも。

 

問3も、もう何度も解いたことがある問題でしょう。

 

問4も基本問題と言えるだろう。

 

問5は、問題文の読み取りがちゃんとできれば、あとは簡単な濃度の問題。

 

 

大問3も、全問正解者が多数だろう。

 

中堅校以上受験者はそれが必須。

 

 

 

【大問4】

 

「塩化銅の電気分解」の問題。これもほぼ基本問題の集合体。

 

問1と問4は、単に用語を答えるだけの問題。

 

問2も、イオンの仕組みが理解できていれば迷いようがない。

 

問3は、塩化銅なんだから「塩素」に決まってるじゃんね。

 

問5.これだけは少々面倒な問題。要するに「比例」であることを駆使して説明を重ねていけばいいのだけれど、これには「慣れ」が必要である。

 

 

 

【大問5】

 

「光の性質と凸レンズ」の問題。

 

中1の物理分野である「光」や「音」は、忘れた頃にやってくる。

 

しかも、中2以上の学習単元とのつながりがゼロなので、強制的に復習する機会も無い。

 

だからいつでも発射できるようにしっかりと復習をして温めておかないといけない。

 

 

特に、今回の「凸レンズ」は、

 

この「光と音」の単元の中で最も鬼門と言えるもの。

(個人的にも、ここが最も苦手なところだ。)

 

あくまで個人の感想かもしれないが、

 

つかみどころがありそうな無さそうな、

 

なんか全体的にフワッとした感じで、

 

「言葉による理解」がなかなか難しい。

 

 

こういう単元は、何度も練習して慣れていくしかないのだ。

 

幸い、出題パターンはお決まりのものが多く、あまり幅広くもないので、

 

集中的に攻略すれば数日でマスターできるだろう。

 

 

 

以上が今回の理科について。

 

 

今回、最も難しかったのは、意外にも大問1かもしれない。

 

大問2以降は、最後に厄介な問題が潜んでるものもあったが、

 

ほとんどは基本問題の集合体だった。

 

 

前回の全県平均点は「53.7点」だったが、

 

果たして今回はどうなるか。

 

 

個人的には、希望的観測も含め、

 

60点くらいくらいではないかと予想する。