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12/1に行われた今年度第7回目の北辰テストの「福地的、問題の分析と講評」
前回の国語に続き、
今回は社会。
いつもなら国語の次は数学にしているが、
今回、数学と英語は標準版と学校選択版の2種類あるので、
この2教科は最後に持っていこうと思う。
というわけで、早速スタート。
【大問1】
世界地理。どの問題も鉄板問題。
しいて言えば、問3のヨーロッパの航空機産業が若干の盲点だったか。
でも、船舶と航空機を比べたら、「まあ、この時代だから航空機だよね」と
容易に想像できるだろう。
問4の記述は、労働賃金の安いアジアに進出という、内容的には超鉄板級。
問5の資料読み取りも、これは社会の問題というよりも、小学校の算数の割合の問題だ。
【大問2】
日本地理。必要な知識は基本レベルのものばかりだが、
それを使って「頭で考えて答えを導き出す問題」が多い。
これは昨今の問題の大きな特徴。
社会も「単なる暗記科目」ではなくなってきてる、ということ。
問題ごとに見ていくと、
問1は、「栽培漁業」を書かせる問題は、ちょっとレア感がある。他の漁業の種類とともにしっかりと覚えておくべし。
問2は、静岡県はパルプ・紙産業が盛ん、和歌山と言ったら果実(ミカン)、の2つから正解を導く。
問3は記述問題だが、その実は、典型的な「資料の読み取り」。
問4は地形図問題。最近はすっかりこのタイプが定着した。
総じて言えることは、
「地理はカンタン。全問正解を目指せる」ということ。
【大問3】
歴史の前半。難易度は少し上がった前回とほぼ同じ印象なので、
難しく感じた受験生も多かったかもしれない。
各時代の特徴や重要人物、重要用語を正確に覚えてないと正解が出せない問題がほとんど。
問1 「壬申の乱で勝利」で一撃できる問題。
問2 方丈記、御伽草子、東求堂同仁斎、東大寺南大門。どれも時代を象徴するワードだ。
問3 織田信長の経済政策を正確に覚えてないと難しく感じるね。
問4 ルネサンス、アヘン戦争、アメリカ独立の時期をざっくりと覚えてれば楽勝。
【大問4】
歴史の後半。
前回はめちゃくちゃ簡単だったが、今回はまた難易度が上がった。
この難易度の乱高下は何なのだろうか。
問1 「日朝修好条規」をそのまま書かせるとは。
問2 下関条約は置いといて、その他の出来事は決してメジャーとは言えないもの。これは正答率が低いかもしれない。
問3 これは簡単。だからこそ、絶対に落としてはいけない。
問4 一つ一つの出来事はどれも重要なものだが、その時期を正確に覚えてないと難しい。
問5 記述問題だが、内容的には鉄板のもの。これも落としてはいけない問題。
【大問5】
公民分野の問題。細かい知識が問われる問題もあり、難しいと感じた受験生も多かったのではないか。
問1 記述問題だが、求められてるアンサーは鉄板のもの。
問2 憲法で定められてる「主権」について。これも鉄板だ。
問3と問4 憲法で定められた「権利」は細かいので整理が必要。今回はそれがモロに出された感じ。と同時に、公民の教科書で憲法の前に出てきてる「人権の歴史」も超重要事項として押さえておくべし。
問5と問6 これは基本中の基本でしょう。
問7 国会、内閣、裁判所のそれぞれの役割やお互いとの関係(三権分立)は、超重要事項として確実に抑えておくべし。
【大問6】
地歴公民の融合問題。最後に基本レベルの問題で締めくくられてて、何となくホッとした感じ。
問題は合計4つだが、どれも楽勝で解けるものばかり(のはず)。
ここは全問正解で行ってほしい。
特に、上位校受験者は、全問正解以外はあり得ない。
以上、社会はこんな感じ。
地理が簡単で歴史が難しいというスタイルは、
今後も続いていくのだろうか。
そういえば、前回は個人的に、予想平均点は70点とかになってしまうか?と思ったのだが、
フタを開けてみれば全くの予想外。
「58.9点」だった。
春アカ生たちの平均点は「69.9点」で、
まあ予想通りだったんだけれどね。
はたして今回の平均点はどれくらいになるのだろう。
60点は確実に超えてきそうだけれど。
というか、超えてほしい。これくらいの難易度の問題であるのなら。