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【R06・第7回北辰テスト(12/1実施)】福地的、問題の分析と講評<国語>

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一昨日、12/1に、今年最後となる第7回目の北辰テストが行われた。

 

次回の第8回は公立高校模試の色合いが強く今までのものとは趣や意図が違ったものになるので、

 

実質的に、今回が今年度最後の北辰テストと言っていいだろう。

 

 

 

さて、今回も恒例「福地的、問題の分析と講評」ということでまとめていこうと思う。

 

 

まず第1回目は、国語から。

 

 

 

【大問1】

 

物語の舞台は、冴島という瀬戸内海に浮かぶ島。

 

他地域からの移住者を積極的に受け入れているらしく、

 

そんな人たちが繰り広げるある日の出来事。

 

医者の道を諦めた、いや逃げ出した「本木」の話を中心に物語が進んでいく。

 

読みながら、「新宿野戦病院」や「トラベルナース」などのドラマのワンシーンが思い浮かんだのは、

 

やはりドラマ好きの性か(笑)

 

個人的には、非常に読みやすく没入できる物語だった。

 

 

問題の方は、

 

今回は前回よりもほんの少し難しさを感じさせるものだった。

 

問2と問4の指定語句つきの記述は、前後とのつながりに少し難儀した受験生も多かったのではないか。

 

しかし、その他の問題、特に記号問題(問3と問5)は、迷うことなく正解を当てられるだろう。

 

 

 

【大問2】

 

漢字の読み書きは、今回は今までよりもほんの少し(紙一枚分くらい)ハードだったかも。

 

読み問題の「豊沃」はあまり馴染みが無いだろうし、

 

「肘」も意外と読めないかもしれない。もちろん、読めてほしいが。

 

書き問題の「拝借」と「相いれない」も、読めはするけどという受験生が少なくなかったかも。

 

その他、文法(問2)は、今回はおそらく今までで一番簡単。

 

熟語の構成(問3)は、もう絶対に知っておくべき知識。

 

四字熟語(問4の(1))は、この際「換骨奪胎」も覚えておこうか。

 

問4の(2)は、ボーナス中のボーナスでしょ。

 

(3)も、悩む要素は一切なし。

 

中堅校以上受験者は、問2以降は満点解答が必須だろう。

 

 

 

【大問3】

 

文章の内容は、人間が作り出した文化と太古の昔からの自然の共存について。

 

若干偏った見方(文化の方を敵視した見方)が過ぎるのが気になってしょうがなかったが、

 

まあこれも考え方の一つだろう。

 

そういうこともあり、個人的には文章はやや読みづらかったのだが、

 

問題の方は特に難しい問題は無く、記述も含め、解きやすかったのではないか。

 

問1、問3、問5の記号問題には惑わせるような選択肢は無かったし、

 

問2、問4の指定語句つきの記述も、大問1とは異なり、前後とのつながりがスムーズに出来たのではないかと思う。

 

 

 

【大問4】

 

前回とは異なり、今回の古文は簡単そのもの。

 

脇に書いてある語句の註を頼りに読み進めていけば、

 

非情に分かりやすいストーリー展開。

 

問題も、全てボーナス問題と言ってよい。

 

今回は全問正解者が多数いそうだ。

 

 

 

【大問5】

 

今回のお題は「災害に備えて家族や身近な人と特に話し合っておきたいこと」というもの。

 

内容としては、今回も典型題。

 

しかも、同じようなテーマで実際に家族と話し合ったことがある人も多いのではないか。

 

そういう意味では、今年度最も書きやすいテーマだったかもしれない。

 

 

 

 

以上、国語はこんな感じ。

 

 

全体の印象としては、後の問題ほど簡単になってきてる。

 

あえてそういう作りにしてるのだろうか。

 

 

全開は、全県平均点が「70.2点」だったが、

 

今回も同じくらいか、むしろこれを上回ってくるかもしれない。

 

 

 

しっかりと正しい学習を積んでいけば、

 

今や国語が最も簡単な教科かもしれない。

 

 

あくまでも、「正しい学習を積んでいけば」の話だが。