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一言で「国語の学習」と言っても、
漢字の練習
語彙の学習
文章読解
文法の学習
古典の学習
と多岐にわたるが、
やはり一番の土台となるのは「語彙の学習」であろう。
ところが、この「語彙の学習」を、
ただ、辞書で意味を調べておしまい、にしてないだろうか。
実はそれでは不十分だ。
先日、知り合いの塾長先生がこんなことを言っていた。
言葉は、その言葉の意味よりも、その向こう側にある周辺知識をどれだけ増やせるか。見えてる言葉の向こう側をどれだけ持っているかで、文章を読むときにどれだけ想像できるかが決まる。
そう、まさにこれなのである。
たとえば、「プール」という言葉。
そう、中に入って泳ぐための、あの「プール」だ。
この言葉を辞書で調べてみると、こう書いてある。
1 人工的に水をためた遊泳場。水泳場。
2 置き場。たまり場。「モーター—」
3 蓄えておくこと。ためること。「資金を—する」
4 企業連合。主として米国でカルテルの意味で用いられる。特に、中央機関を設けて利潤の分配を行うカルテルをさす場合もある。
5 ビリヤードの一。手球を突いて、15個の的球をポケットに落とす。プールゲーム。ポケットビリヤード。
この中で最も馴染みがあるのは「1」の意味だろう。
しかし大事なことは、「プール」という言葉を聞いた時に、
その向こう側にある世界をどれだけ想像できるかなのだ。
たとえば、学校にある25mプール。
冬の間は枯葉のたまり場だけど、夏になると水がためられる。
あ、最近は屋内プールも増え始めてるのかな。
そうか、水を「ためる」から、それ以外のものでも溜めておくことを「プールする」というのか。
それにしても、冬の間、誰もいないプールは「寂しさの象徴」的な感じだけど、
夏の間のプールは、逆に「楽しさの象徴」だな。
こんな感じで、
「プール」という言葉から、その世界観をどれだけ広げられるか。
これが、語彙の学習、ひいては「国語の学習」の源になる。
どうだろう。
これって、ちょっと、楽しくない?