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【ねえ、先生】それって言ってはダメなことじゃない?

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ここ数日、中学校の校門前でチラシの配布を行っている。

 

校門前配布。略して「門配(モンパイ)」。

 

 

ちょうど期末テストの1日目が部活も無くて一斉下校になるから、

 

そのタイミングを狙って一人でも多くの子たちに配布する、という算段。

 

こういう地道なPR活動が、

 

春日部アカデミーのような個人塾には必要不可欠なのだ。

 

 

 

まあ、前置きはこれくらいにして。

 

数日前にある中学校の前で門配をしていた時のこと。

 

 

快くチラシを受け取ってくれた子のところに、

 

安全確認のために校門付近の見回りをしていた中学校の先生が近づいていって、

 

こう話しかけた。

 

 

「ほー、何それ?」

 

「塾のチラシみたいです。」

 

 

一瞬、「ヤバい、これは僕が注意されるパターンか?」って思いが頭をよぎったけれど、

 

別に悪い事をしてるわけではない。

 

案の定、注意はされなかったのだけれど、

 

次の瞬間、僕は耳を疑った。

 

 

「お前が行ったって、今さら遅くない?」

 

 

 

 

え? 何??

 

えーー???

 

 

それ、学校の先生が言っていいのかな。

 

これは僕の聞き間違いか?

 

いや、手を伸ばせば触れられそうな至近距離だったから、そんなはずはない。

 

 

ということは、塾に対する敵対心?

 

 

いや、そんなことはどうでもいい。

 

 

言った側は軽い冗談のつもりで言ったのかもしれないけれど、

 

その軽い言葉で、子ども達の勉強の対する意欲が、少しずつ剝がれていく可能性だってあるんだ。

 

 

一生懸命やってるんだけど、なかなか結果が出ない。

 

でも、まあしょうがないか。先生も「今さら遅い」って言ってたし。

 

 

とか、

 

 

勉強とか、面倒くさいな。受験も面倒くさい。

 

ま、でも、先生も「今さら遅い」って言ってたし、今から頑張っても無駄だよね。

 

 

みたいな感じに。

 

 

 

「大変だけど、頑張るぞ」という気持ちから、どんどん遠ざかっていってしまう。

 

そういう危険性をはらんでる。

 

 

しかも、子ども達の勉強に大きな責任を持っている「学校の先生」の言葉なのだから、

 

それは、十分な重みを伴って子供たちに伝わっていく。

 

 

何気ない一言は、本当に怖いのだ。

 

 

 

ちなみに、言われた生徒の方は、

 

「そんなこと言わないでくださいよ~。自分だってまだ頑張りたいんです。」

 

って笑いながら冗談っぽく返していたが、

 

はたして本音の部分ではどう思ったか。

 

 

完全無視で全く気にも留めてないことを願うばかりだ。

 

 

 

勉強を始めるのに、

 

いや、勉強だけではないかもしれない、

 

「今さら遅い」なんてことは絶対に無い。ありえないこどた。