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子どもに何かをさせたい、もしくはさせたくないという時、
「今度これをやったら○○ね」とか、「これをやらなかったら○○ね」ということは、ないだろうか。
いわゆる、「ペナルティ」というものだ。
個人的には、このペナルティは、やめた方がいいと思う。
というか、やめるべき。
少なくとも、相当慎重になった方がいい。
ペナルティを課すと、
子どもの気持ちの矛先は「ペナルティを避けたい」という方向に向く。
そうすると、ふとした時に、小さな「ウソ」をつくようになる。
あくまでも可能性の話ね。
けど、子どもだってペナルティを避けたいという気持ちが強いから、
つい、その場しのぎで、小さなウソをつく。
ちょっとした罪悪感も、ちゃんと感じながらね。
こういうこと、大人でもあるんじゃないかな。
たとえば、騒ぎを起こさずその場を丸く収めたいってときに、
つい、真実ではないこと、本心ではないことを言ってしまう。
それだって、「ウソ」であることには変わりないよね。
そういうのに似た心理が子供の中に働くってこと。
でもこれって、本来の趣旨とはずいぶんかけ離れてしまってないかな。
だって、こっちとしては、
「子供にこうしてほしい」とか「こうしてほしくない」と思ってるだけ。
でも、当の本人はなかなか思い通りにしてくれない。
(ま、それが当然だろうなと思うけれど。)
だからそれを、「ペナルティ」という一種の罰則で縛るのは、
根本的な解決とは言えないと思う。
大事なことは、
子どもが、「なぜそうなのか」をちゃんと理解すること。
理解し納得すれば、別にペナルティなんてものは必要なくなる。
そっちに、つまり子供がちゃんと理解する方に、
力を注いでいくべきなんじゃないかな。
と、僕はそう思う。
そのために必要なことは、やっぱり「言葉を交えた会話」だよね。
もっとも、何度言っても分からない、直らない、なんてこともあるだろうから、
そういう時は、親の強権発動。
めちゃくちゃ大きなカミナリを落とす。
何なら、手を出してもいいと思う。
(もちろん手加減は必要。じゃないと、今度は「虐待」っていう別の問題が生じるから。)
ペナルティを課すことなんかより、
そうやって、言葉と言葉、心と心をぶつかり合わせた方が、
根本的な解決になるんじゃないかな、
と僕は思う。