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真面目に勉強している割に、テスト(特に北辰テストのような実力テスト系)でなかなか点数が取れない子。
そういう子を見ていると、「視野の狭い勉強になってる~」と感じることがよくある。
視野の狭い勉強
いったいどういうことかと言うと、
その単元を学習してる時は出来るようになったけど、
それを他の単元やテストに出されるような応用問題に生かすことができない、ということ。
特に理数系の教科に顕著に表れるので分かりやすいんだけど、
二次方程式は解けるようになったのに、それを二次関数で生かせないとか、
比例は分かってるのに、理科の電流や化学変化のところでそれを生かせないとか。
ほんの少し手助けをしてあげれば、「ああ、そうか!」ってなるんだけど、
なかなかそれに自分で気付くことができない。
こういう子を、もう何人も見てきた。
そういう子たちの特徴として、
まだ基礎が完璧に仕上がってない、ということもあるんだけれど、
もう一つの原因として、
内容的なつながりが見えてない、ということもある。
つまり、点と点が線で結ばれてない、ということ。
かなりの高確率でこうなってる可能性がある。
でも実はこれ、簡単なようで意外とそうではない。
一度それが出来てしまえば苦労することは無くなるんだけど、
出来るようになるまでは、どうしても他人の助けが必要になる。
他者の力によって気付かせてあげなくてはいけないんだ。
だからこれは、一概に本人の責任とは言えない。
ただ、そういう気付きを与えてもらえる環境に居れなかっただけだ。
そういう子たちには、「これとこれがこうやってつながるんだよ」という気付きをたくさん与えてあげる。
元来真面目な子だから、そういう気付きを与えていくうちに自分で気付けるようになったら、あとはもう半分放っておいても大丈夫。
これは、そう、この子が自学力を身につけて自分の力で前に進めるようになった瞬間でもある。
考えてみたら、これは些細なことなのかもしれない。
けど、こういう些細なことに成績を上げる大きなチャンスが隠されている。
こういう些細なことをきっかけに生徒たちが大化けする瞬間を見れるのが、
この仕事の大きな醍醐味の一つでもある。