春日部の塾、春日部アカデミーのブログ「春日部アカデミー通信」へようこそ!
僕は、春日部アカデミーの生徒には誰にも等しく本気で接してるので、
色々な事情でその子が「退塾」となると心に大きな穴が開いたような状態になる。
嬉しいことに、大きな不満を持って退塾となるケースはほとんど無く(退塾である以上「微小な不満」は何かしらあるだろうが)、それだけは救いなのだが、
やはり「退塾」となってしまうのは虚しいし悲しい。
それは、売上が下がってしまうとかそういうこととは一切関係のない、純粋な悲しみ、虚無感だ。
それでもまだ、こちらが理解できる退塾理由なら納得できる。
しかし中には、こちらがどうしても理解できない理由で辞めていく子もいて、
(いや、正確には「親に辞めさせられる子」かも?)
そういう時は本当に、しばらくの間モヤモヤ感が取れない。
以前にも、
本当に色々な学習相談を(自分で言うのもなんだか)親身になって答えてきて、その都度感謝されてきていたはずの保護者から、突然、全く意味不明の解せない理由での退塾の申し出を受け、早々に退塾となった、
というケースがあった。
あの感謝の言葉は何だったのだろうか。偽りだったのだろうか。
手のひら返しって、まさにこういうことを言うんだろうな。
それにしても、あの全く理解のできない退塾理由は何だったのだろうか。
と一人で悶々と考える日が数日間。
今も正直、完全にそれが消え去ったわけではない。
考えてもしかたのないことなので、あまり考えないようにはしているが。
少々愚痴っぽくなってしまったが(いや、完全に愚痴か)、
その時に思ったことは一つ。
こんな理由で退塾させられ、一番の被害者は子供本人なのではないか。
実は、保護者から聞いた後に本人とも話す機会があったのだが、
本人の話は親の話と全く異なるものだった。
色々な事情があるのかもしれないが、
その時感じた率直な感想。
この親子、親子間のコミュニケーションがしっかりと取れてなくないか?
子ども本人にも色々と思う所があり、もしかしたら退塾も視野に入れていたのかもしれないけれど、
親のそれとは全く違っていた。
そんな状況で「退塾」という結論は、はたして本当に子どものためになるのだろうか。
お金を払うのは親だけど、通うのは子供。
なのに、子どもの気持ちや考えを正しく理解せずに、親が「退塾」を決めてしまっていいのだろうか。
親の権力ってそんなに強いものなのか?
少なくとも僕はそうは思わない。
まずは今回も、僕に相談するべきだったのではないのかな。
退塾を引き止められるのが嫌だったのだろうか。
だとしたら、心配はいらない。
両者の話を第三者の立場で聞いて、そこでもし「退塾」がベストだと判断したら、
ここに留まることを強要はしない。むしろ退塾を勧める。
だって、それが子供にとって最も良い選択だから。
あと、よくこの手の相談や、もっと軽めの内容の相談をされた時に、
「ご迷惑をおかけして・・・」などと言われることが多いのだが、
この際、ここで言っておきたいと思う。
僕は、そういう相談を迷惑だと思ったことは、一度たりとも無いです。
むしろ、相談してくれてありがとうございます、なんです。
もし「迷惑」という言葉を使うなら、
それはむしろ、何も相談もされないままいつの間にかすれ違いが生じてしまってることの方が、
よっぽど僕にとっては迷惑、というか残念でならないことなんです。
実の子ではなくても、僕にとっては大切な生徒。
そんなことで迷惑と感じるわけがないじゃないですか。