春日部の塾|春日部アカデミー通信

春日部の塾「春日部アカデミー」塾長福地の何でもブログ

【誤用厳禁】「現状維持は退化」の正しい使い方

春日部の塾、春日部アカデミーのブログ「春日部アカデミー通信」へようこそ!

 

 

「現状維持は退化」

 

皆さんも一度は聞いたことがあると思う。

 

 

でも、この言葉を間違った解釈で使うと、

 

自分のモチベーションを下げたり、相手をやる気を根こそぎ刈り取ってしまうことになりかねない。

 

 

たとえば、

 

日々、限界ギリギリの努力をしてる。一日も欠かさず。

 

空いた時間は全てそれに没頭。

 

ただ作業的にそれをこなすのではなく、自分の中で試行錯誤を何度も繰り返し、

 

脳みそを四六時中フル回転させて、「もっと良く、もっと高く」と奮闘してる。

 

 

それをやり続けて、ようやく同じ結果が出せた。

 

そう、結果としては「現状維持」だ。

 

 

 

けど、そういう人に対し「現状維持は退化だよ」と言えるだろうか。

 

また、自分自身に対して「現状維持は退化だ」と評価すべきだろうか。

 

 

 

 

違うんだよ。

 

 

違う。

 

 

現状維持は、出てきた「結果」に対して言うことではない。

そこに至るまでの「プロセス」に焦点を当てて使うべき言葉なんだ。

 

 

日々、何も考えず、ただ適当に、願わくば楽できるところは楽をして、

 

脳みそも全然使わず、昨日も今日も明日も、ただただ同じことをするだけ。

 

それの繰り返し。

 

 

それを「退化」というんだ。

 

 

今の世の中、VUCAの時代などとも言われ、何が起こるか分からない。

 

昨日までの常識は通用しないかもしれない。

 

そんな時代の中では、200%の努力をしてやっと結果は現状維持なんてこともあるだろう。

 

それどころか、下がってしまうかもしれない。

 

 

だから、出てきた結果に対して、それだけを見て「現状維持は退化」などと言ってはいけない

 

決してだ。

 

 

そうではなく、

 

昨日よりも今日、そして今日よりも明日、さらに良くなる努力を続けているか。

 

地道な努力をコツコツ続けているか。

 

 

注目すべきはそこなのだ。

 

 

 

これは、これから受験に臨む中高生たちにも言えること。

 

ぜひ、受験生の保護者の皆さんも、このことを心に留めておいてほしいと思う。