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これは自分の感覚だが、自分も含め、ちょうど今の小中高生の保護者世代までは
「英語話せないコンプレックス」を抱えている人が多いのかなと思う。
だからだろうか。
子供に「英会話」をやらせたいと思ってる親が多い。
でも、実際のところどうだろう。
誰が見ても「さすが！」と思えるところまで、話せるようになっているだろうか。
意外と、なかなか思い通りにはいかないねぇ、という子が多いんじゃないかな。
日常会話レベルくらいまでなら話せるようになるかもしれないけど、
それは何も、英会話を習わせなくたって出来るレベル。
発音がネイティブ流になるかもしれないけど、
それも「話せる」ということとは、ちょっと違うような・・。
それにもう一つ。
「話せること」と「学校の英語の成績」が全く連動していない、という事実。
話せるからといって学校の成績がいいとは限らない。
実はこれは英検に関しても同じようなことが言えて、
上位級が取れていてもテストの点数や偏差値がパッとしない、というのは
残念ながら珍しいことではない。
と、ここまでこうやって書いてると、英会話反対論者みたいになってしまってるが、
決してそうではない。
「話すこと」によって身につくこともあるし（たとえば「瞬発力」的なもの）、
話せるスキルを身につけるのも、そんなにすぐに出来るものではないので、
これを大人になる前に訓練しておくことは有意義なことだ。
（だから春アカでも「オレコ」を導入している）
しかし、忘れてはいけないのは「それより前にやるべきことがある」ということ。
それは、「土台となる知識をしっかりと日本語で理解し、それを練習によってちゃんと身につけておく」ということだ。
この順番を間違えると大変なことになる。
土台とはつまり、単語と文法の知識と、それを使いこなせる力。
土台が出来た上で、さらに「話す」練習をすれば、より高い英語のスキルを身につけることができるけど、
これが何もない、スッカスカな状態で「話す」練習をしても、何も残らない。
本当に、な・に・も、残らない。
当然、話せるようにもならない。
残念ながら、これが現実。
子供に将来「英語が話せる人」になってほしいと思うならら、
まず、話す練習より前にやるべきことがあるということを、
ぜひ知っておいてほしい。
