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さっきの国語の授業で扱った説明文の冒頭の文が、コレ。
「ヨーロッパの農村風景を見ると、広々とした畑が広がり、その遠くに家々が見える。」
この文を読んで、たとえば以下のような風景が映像として脳内にイメージできるだろうか。
実際、これが出来るか出来ないかで、文章の読みやすさが全く違ってくる。
大人になってくると色々と経験を積んでくるし、
もしかしたら実際に自分の目でこういう風景を見たという経験もしてるかもしれないので、
脳内に映像イメージを描きやすくなる。
でも、子供はそれに比べると経験が少ない。
さっきも授業で「ヨーロッパに行ったことがある人?」って聞いたら、ゼロだった。(まあ、当然だろうね。)
だから、どうしても「言葉」を頼りに映像を脳内で創造しなくてはいけなくなるけど、
そのとき、
「言葉の力」はもちろんのこと、
日頃の生活でそういうものを映像化する助けとなるものにどれだけ意識的に触れてるか
というのも結構大きい。
たとえば、さっきの「ヨーロッパの農村風景」を例にとると、
お手軽なところだと社会(地理)の教科書や資料集。
そういうところに写真は必ず載ってるはず。
(これは、かなり意識してないと記憶に残らないかな。)
他にも、ドラマや映画やアニメのシーンとかも役に立つ。
さっきの写真も、ヨーロッパではなく日本だけど、ドラマ「北の国から」の世界っぽくない?
(って話を生徒にしたら、誰も知らなくて軽くショックだったけど)
テーマパークなんかも良いかもしれない。
たとえば、ちょっとファンタジー要素も入ってしまうけど、
ディズニーワールド(ランドもシーも)は、世界各地の雰囲気を想像するのに役立つ。
つまり、これも脳内映像化の助けとなる。
日常の小さな経験だって、きっと役に立つだろう。
自分が経験してきたこと、その記憶やそこで得た知識を何か他のことに利用する。
これも意識して練習して鍛えることができる「賢さ」だよ。