このブログで同じようなことを何度も書いてるけど、
とても重要なことだから、しつこく何度も伝えよう。
勉強は、「理解したらおしまい」じゃないよ。
理解できたら、その後何度も何度も反復練習を繰り返し、
そうやって、頭と体に馴染ませる。習得させる。
そうすることで初めて、理解したことが「自分の知識」となるんだ。
だから、そうなる前に「これで良し」って安心しては、絶対にダメ。
人の脳は、一度理解したくらいでは平気で忘れてしまう。
けれど、それに気付かずにテストに臨むと、
「一度理解できたのに全然できない」という状況に陥る。
そしてこれが「勉強嫌い」の大きな要因にもなる。
自分のやり方が悪いだけなのに、勝手に、
「やっぱり自分には勉強は無理だ」っていう心理状況を作り出す。
そうなったら元も子もないね。
だから、「理解」よりもその後の「反復練習 → 習得」というプロセスの方が、
よほど重要なんだ。
実はこれは、塾講師でも陥りやすいことでもある。
特に経験の短い講師はその傾向が強くなってしまいがち。
「塾講師の仕事は『教えること』だ」と勘違いをしてしまってると、
生徒が「理解できたこと」がゴールになってしまい、そこで安心してしまう。
でも、「理解する」のはゴールではない。スタートだ。
塾講師である以上、生徒に理解させるのは当たり前。
ラーメン屋がラーメンを作るくらい当たり前。
もちろん、そのラーメンが不味ければ話にならないので、
そこは絶対に手を抜いてはいけないところ。
でも、大事なのは理解させた後の、その先だ。
「理解」の後の「習得」にどれだけ真剣に向き合い、取り組んでいるか。
塾の真価はそこで決まると言ってもいい。