「うちの子はスマホやゲームが手放せなくて」とか、
「一日のほとんどの時間、スマホを見てる」とか、
これらは保護者の方から頻繁に受ける相談だ。
ぶっちゃけ、スマホやゲームにハマってしまう心理は、分からなくもない。
というか、よく分かる。
自分も、色々なものにハマってしまいやすい性格なので。
でもさ、
これは塾人としてではなく、それで色々な失敗もしてきた一人の大人として言うんだけど、
そんなものにハマったって、結局何も、な~んにも得られないし、生み出さないよ。
たしかに、その時は楽しい。けど、それだけ。
気分転換の息抜き用のツールとしては優れてるだろう。けど、それだけ。
本当にそれだけなんだ。
そもそも、考えてみてほしいんだけど、
スマホやゲームって、人が作り出したものだよね。
もちろん、「こういうのがあったら生活がもっと便利で楽しくなる」という
純粋で、そして(おそらく、そう願いたいが)利他的な動機で作り出したものだろうけど、
それによって、少なからず彼らの収益が上がるのは間違いない。
それに、特に「ゲーム」などというものは、
つまらないクソゲーは置いといて、
頭脳明晰でキレッキレな人たちが集まり、
彼らの手によって、プレーヤーどっぷりそれにハマるように、
細部にわたって作り込まれてる。
つ・ま・り、
ゲームなどにハマってしまうというのは、
彼らの術中にまんまと引っ掛かってるだけ、
ということだ。
どうよ、こんな人生。
自分の人生の主導権を、ゲーム制作者たち、そして目の前のちっぽけなゲームに
完全に奪われてしまってる。
そんな人生、楽しくもなんともなくない?
たしかに、それにハマっている時は超楽しいだろう。
それは、よく分かる。
だけど、そんなものに自分の人生の主導権を奪われるなんて、
これほど惨めで情けない話、あるか?
自分の人生の主導権は、他の誰でもない、自分が握ってないといけない。
そう考えたらさ、
ゲームやスマホに熱中する時間だって、
自分でコントロールしなきゃダメでしょ。
自分の人生は、自分のものなんだから。
ゲームなんかに奪われるなって。