模試や入試に備え、そのレベルの応用問題や実戦問題をやることは、
絶対に必要なこと。
でも、その着手の手順を間違えると大怪我するよ、という話。
言ってみれば当然の話ではあるのだけれど、
基礎がしっかり固まってない状態で応用レベルの問題に手を出すのは、
意味が無いことだからやめた方がいい。
意味が無いどころか、無駄に焦りを増幅させてしまって、逆効果。
「危険」と言ってもいい。
テストの点数が伸び悩むと、どうしても焦りが先行してしまい、
こういう難しめの問題に慣れていきたいという心理状態になるんだけれど、
基礎がしっかりと固まっていないうちに下手に手を出すと、
余計に分からないことを増やしてしまい、
焦りがどんどん大きくなるだけなんだ。
そもそも、基礎力・応用力・実戦力の関係は、こんな感じになっている。
つまり、巨大な「基礎力」に支えられてる上に、
「応用力」や「実戦力」が、ちょこんと乗っかってる、ということ。
ちなみに、「実戦力」は実際の試験問題レベルで、
「応用力」は、基礎と実戦の橋渡し的な位置づけね。
こう見ると分かるように、
応用力や実戦力は、基礎がしっかりと固まってることが大前提、
それありき、ってことなんだ。
ちょっと想像してほしいんだけど、
もし、基礎力がスッカスカな状態でその上に応用や実戦を積み上げていこうとしたら、
どうなると思う?
つまり、こんなイメージ。
これだと、応用や実戦がしっかりと積み上げられない感じ、するでしょ?
それどころか、下手すると基礎力が総崩れになる。
そうなると、もう元も子もない。
そうならないためにも、
応用レベルや実践レベルの問題は、
とにかく基礎をしっかりと固めてから着手することが、
絶対に必要なんだ。
基礎がしっかりと固まっていれば、
最初は少し難しいと感じる問題でも、
解説を読めば、「ああ、そういうことか」って理解できる。
もしそこで、「ん??どういうことだ??」ってなったら、
それはまだ基礎が固まっていない証拠だ。
逸る気持ちを抑えて、
もう一度基礎からしっかりと復習し直す。
少し遠回りかもしれないけど、
結局それが一番確実。応用力や実戦力の経験値を正しく上げていける、唯一の方法だ。
でも、実際にこんなこと、試験直前にやってる暇なんて、無いよね。
だから、日々の学習、日々の努力の積み重ねが必要なんだよ。