プロに学ぶ

 

こんにちは。春日部アカデミー塾長の福地です。

 

皆さんは「東京佼成ウインドオーケストラ」というプロの吹奏楽団をご存じですか?

吹奏楽に詳しい人ならきっと聞いたことがあると思います。

 

最近、この楽団の団員さんの一人一人のインタビュー記事が掲載されているWEBサイトを見つけました。

皆さん吹奏楽界の第一人者の方ばかりなので、言葉の一つ一つに重みがあり、とても興味深い内容です。まだ全員の分を読んではないのですが、特に心に残り共感したお話をいくつかここで紹介したいと思います。

 

 

ユーフォニアム・岩黒綾乃さん]

「好き」という感覚を大事にして、人生を歩んで頂きたいですね。今、私はユーフォニアムの演奏を職業にできて、とても恵まれた状況にあると感謝しています。それでも、これまでに大変だなあと思うことは何度もありました。そうした中でも、演奏家を続けてこられたのは、ユーフォニアムが、音楽が好きだったからだと思います。どんなに苦しくても、好きという気持ちは困難を乗り越える時、必ず大きな力になります。自分の気持ちを突き動かす「好き」という感覚を大事にしながら、夢に向かって惜しむことなく努力してほしいなと願っています。

 

生徒たちには、どんなものでも良いので何か一つ「好きなこと」を見つけてほしいと思ってます。

そして、それを突き詰めていってほしいです。そこから学ぶことは、きっと多いでしょう。

また、この方が言うように、いくら好きなことであっても大変だと思うことは少なくありません。なかなか思い通りにいかないことも多いと思います。

しかし、それを乗り越えるための努力を生徒たちにしてほしいと思います。乗り越えた先には、乗り越えた人しか見えない景色が広がっており、それをたくさん見てほしいと思います。

 

 

[ピッコロ・丸田悠太さん]

ピッコロは、音を出すのにコツをつかむ必要があり、取っ掛かりづらく感じるかもしれません。僕も初めは苦労しました。ただ、難しいからといって投げ出さないでください。コツをつかむまでの苦労のその先に、魅力的な世界が広がっていることを、多くの人にぜひ知って頂きたいと思います。

 

「難しいからといって投げ出さない」というのは、多くのことに関して言えると思います。もちろん、勉強にも言えます。

この方はピッコロの演奏に関して言っていますが、全く同じことが勉強にも言えます。

最初は難しいかもしれませんが、そこですぐに投げ出してほしくありません。出来るようになるまでは苦労もするでしょう。しかし、その先には魅力的な世界が広がっています。生徒たちにその世界を知ってほしいと、いつも心から思っています。そのためのお手伝いを、私たちも全力でさせていただいてます。

 

 

クラリネット・小倉清澄さん]

目の前にいる子が数年後、日本で一番上手な演奏家になる可能性はゼロではないと考えて、指導しています。だから、その可能性をつぶすようなことを大人は絶対にしてはいけないと肝に銘じています。時々、指導する側の人から、「私が教えているのだから、こんなもんだよ」と平気で言う人がいますが、僕は憤りますね。どんな子だって、<俺が教えるんだから絶対にうまくなる!>と思って指導しなければ、むしろ相手に対して失礼だと思います。

 

フィールドは違えど、教えることを仕事にしている自分にとって、非常に大きな共感を覚えた言葉でした。ちなみに、プロの楽団員の方はほとんど全ての方が、大学や個人でレッスンを行い後進の指導にあたっています。

生徒の可能性を潰すようなことを、私たちは絶対にしてはいけない。常に生徒を信じ、「自分が教えてるんだから絶対に出来るようになる!」という気概を持って生徒に接する。

このことを改めて肝に銘じました。

まだまだ足りないところもあると思いますが、この気持ちを忘れず、そしてそれが言葉だけで終わってしまわないよう、これからも日々精進し続けます。

 

時はまさに、中間テスト直前です。

今週末と来週末には、恒例の勉強会も行います。

今回も、生徒たちの自己ベスト更新を目指し、生徒たちと一緒に頑張っていきます。

 

 

 

今回は、人知れず日夜頑張っている相手に対して是非かけてあげたいフレーズを紹介します。

 

I know you are working a lot behind the scenes.

(君が誰も見てないところで頑張っているのを私は知っています。)

 

最後の方にある「behind ~」は、「~の後ろ側、裏側、向こう側」という意味です。「陰になって見えないところ」というイメージです。

従って、「behind the scenes」は、「シーンの裏側、後ろ側」。まさに、「人目のつかないところ」、「誰も見てないところ」という意味になります。

一生懸命頑張っている人に、ぜひこの言葉をかけてあげてください。

それでは、次回もお楽しみに。