こんにちは。春日部アカデミー塾長の福地です。
ここ数日暖かい日が続いています。というより、「暑い」ですね。
昼間教室で仕事をしていると、動いていないのに軽く汗ばんできます。
さて今回は、「暗記の極意」について書いていきたいと思います。
「極意」というと、やや大げさな響きになってしまいますが、
どちらかというとマイナスイメージの強い「暗記」に
少しでも楽な気持ちで取り組んでほしいという思いでお伝えしていきます。
それでは早速本題に入ります。
【暗記の極意】
その1 → 既に覚えているものと覚えていないものを、はっきりと分ける。
たとえば英単語の単語集を2ページ分暗記するとします。
その時、まず初めに、自分が既に覚えているものと覚えていないものに分けます。
既に覚えているものは新たに暗記する必要が無いので、もう何もしなくていいわけです。
こうすることで暗記するべきものが少なくなるので、気持ちが少し楽になります。
その時、チェックマークを付けるなどして目に見える形にしておくとさらに効果的です。
その2 → 一度にすべて覚えようとするのではなく、小分けにして覚えていく。
たとえば、50個の英単語を全て一度に覚えようとすると大変です。
やる前から気が遠くなりそうです。
そこで、これを10個ずつとか5個ずつに小分けにして覚えていくのです。
最初の10個を覚えたら次の10個へ、という感じです。
こうすれば、脳へのストレスも軽くなり、楽な気持ちで進めていくことができます。
その3 → 目で読むだけでなく、声に出したり書いたりする。
ただ目で読むだけだとなかなか覚えることはできません。
声に出して読んでみたり、手で文字を書いてみたりしながら、体全体で覚えていくようにすると、
目で読むだけよりもはるかに楽に覚えることができます。
頭ではなく体に覚え込ませるという感じです。スポーツや芸術と同じですね。
その4 → 暗記の確認をこまめに行う。
一度暗記をし終えたら、赤シートや手で隠して、きちんと覚えられているかの確認をします。
これはこまめに行っていくと、脳にとっては気分転換にもなるので良いです。
専門的には、暗記=インプット、暗記の確認=アウトプット、と言うのですが、
このインプットとアウトプットを交互に行っていくことで、
記憶にしっかり定着しやすくなります。
確認をして、もし覚えられていないものがあったら、それをもう一度覚えてまた確認をします。
これを繰り返していけば、比較的短い時間で全てを覚えることができます。
その5 → 最初から完璧を求め過ぎない。
最初から「全部完璧に覚えよう」と意気込み過ぎると、
それがかえってプレッシャーとなり暗記を妨げてしまうことにもなりかねません。
あまり気負い過ぎず、「最初は8割くらいで」という楽な気持ちで始めるのが、
特に暗記があまり得意でない人には良いと思います。
その4にも書いたように、暗記の確認を繰り返していけば、最後には必ず全部暗記できます。
その6 → 時間をかけ過ぎない。
一つのことを覚えるのに多くの時間をかけすぎるのは、かえって良くないです。
時間をかけたからと言って忘れにくくなるわけではないですし、
時間をかけすぎると脳も疲れてしまいます。
「忘れたらまた覚え直せばいい」くらいの軽い気持ちで、サクサク進めた方が、
気持ちも楽に暗記を進めていくことができます。
その7 → 毎日少しずつやる。
その6に書いたように、一度に多くの時間をかけるのは良くないですが、
逆に毎日やることはとても重要です。
毎日やることで、脳の記憶に関する部分が刺激され続けるので、
必要な時に思い出しやすくなるのです。
その8 → 忘れてしまっても気にしない。
一度覚えたことを忘れてしまっても、気にしないようにしましょう。
人間である以上、忘れるのは当たり前です。
忘れてしまったら、もう一度覚え直せばいいだけです。
そのようにして覚え直しをしたものは、逆に今度は忘れにくくなっていくものです。
また、実は「忘れる」というのは多くの場合、完全に記憶の中から消え去ってしまうのではなく、
記憶の中には残っているものが瞬時に思い出せないだけです。
それを防ぐためには、その7で書いた「毎日やること」がとても効果的なのです。
以上8つです。いかがでしたでしょうか。
暗記は苦手としている人が多いと思いますが、
やり方や気持ちの持ち様を工夫すると、実はそれほど大変なことではありません。
しかも、やり続ければ誰でも効果が出てくるものです。
ただし、やっている最中は、他のことに気を取られずに集中力MAXで取り組むことも大切なことです。
勉強とは切っても切り離せない「暗記」を、
これを読んで少しでも楽な気持ちで取り組んでもらえたら嬉しく思います。
今回は、最近の天気についての表現です。
It’s hot and a little humid today.
(今日は暑くて汗ばむ陽気だ。)
実は「汗ばむ」にピッタリあてはまる英語はありません。なので、humid(じめじめしてる)の前に a little(少し)を付けて、「a little humid」と表現します。
また、この文のように天気の話をするときは必ずitが主語になります。これもあわせて覚えておくといいですね。
それでは、次回もお楽しみに!